医学部のオープンキャンパスへは行くべき
医学部のオープンキャンパス。
「もしかしたら、入試情報をもらえるんじゃないの?」「行かないと不利になるんじゃないの?」
心配なら行くにこしたことはないんです。というか間違いなく、行った方がいいです。試験関係だけじゃないですよ。模擬授業を受けさせてもらったり、病院を見せてもらったり。
医学部のオープンキャンパス。
「もしかしたら、入試情報をもらえるんじゃないの?」「行かないと不利になるんじゃないの?」
心配なら行くにこしたことはないんです。というか間違いなく、行った方がいいです。試験関係だけじゃないですよ。模擬授業を受けさせてもらったり、病院を見せてもらったり。
私立医学部の生徒は金持ちの家の子ばかりという話のついでに、学生駐車場は高級外車で埋め尽くされている・・・という話になることがあります。それは本当?でも学生ではなく、勤務医が外車に乗るのは別の理由もあります。激務の現実です。 続きを読む
前回も書きましたが、私立大学の医学部生は、裕福な家庭が多いというのは事実。リッチな雰囲気を漂わせる学生がいるのも事実。でも、過半数がそんな感じ・・・なんて訳はないのです。息子に言わせると、まあ3分の1?(息子は、過半数に達していない場合は、適当に3分の1、と言っているにすぎませんが・・・。)
だって、開業医のお宅。そんなにゼイタクですか?いい家に住んでいるかもしれない。でも、堅実じゃないですか?
医者にもいろいろいます。勤務医、開業医。そして病院経営。病院経営にしても、小規模から大規模まで様々です。
勤務医は、言ってみればサラリーマンですから、大企業の管理職クラスとどちらが給料が上かは微妙です。
もし、ダブルインカムでなかったら、私立の医学部へ行くことは・・・どうでしょう?何人も子どもがいればなおさらです。資金計画は、きちんとやらないといけないでしょうね。
開業医なら、ただし患者さんがいっぱい来る開業医ですけど、収入的には問題なさそうですが・・・。
でも、開業したばかりなら?
経営コンサルタントの話では、子どもを私立の医学部に行かせるかどうかは、開業時の資金計画の中で考えておくべきことなのだそうです。
親がすでに2代目3代目なら裕福なんでしょうが、1代目は余裕の資金なんてないんじゃないかなあと思いますが。
そして、病院を経営している、というレベルの医者。これは腕次第ですね。
以前高額納税者公示制度があった時代は、その地方でだれがお金持ちかということがすぐわかりました。小さいころからランキングは目に入ってきましたし、うわさにもなりました。
記憶しているのは、製薬会社の一族、上場企業の一族、そして大病院の一族。何と言うか・・・ランキングの上の方に、同じ苗字があちこちにあるんですよね。あ~一族ねと。特徴的な名前だとすぐわかります。
ですから、経営が上手な病院だと、大金持ちになるんだな~とずっと思っていました。一方でつぶれていく病院も見てきました。病院がどんどんぼろくなって行って、いつ行っても暇そうで。そして、院長が体調を崩したのをきっかけに閉院。ご近所にありませんか?そういう病院。
「地方」の医者を見ての感想ですが、生活は地味です。近所に何人も医者が住んでいますが、派手な感じは受けません。
田舎ですから。派手にしようがないんですね。豪遊しているふうもありません。車はゼイタクしているなあと感じる人もいますが、国産のごく普通の車に乗っている人もいます。
朝から晩まで長期休暇なんてとらずに、体が動く限りずーっとまじめに働く。そんな感じです。
とは言え、そんな地味に生活しているとお金はそれなりにたまってくるようなので、家具調度品にお金をかけている人もいる、とうわさで聞きます。
でも、医院を改築したり、機材を新しくしたり、駐車場を増やしたり・・・という様子を見ていて、「個人で全部背負うとなると大変だなあ・・・、自分のことには回してないんじゃないの?」と思う医院もあります。
リッチと言えば、車を持っているかどうか。そしてその車は何かということですが・・・。
「テストの点が良かったご褒美にゲームを買って!」ねだっている中学生の話はよく聞きます。ゲーム位なら、と買ってあげた経験、買ってもらった経験ありませんか?または、にんじん作戦したことありませんか?
金持ちの子が大学生になると、「車」を要求する子がいます。入学お祝い、進級お祝いに。世の中、金持ちはどこにでもいますから、親に車を買ってもらった・・・ということ自体は珍しいことではありません。
それと、地方の大学になると、必要に迫られて車を買ってもらう学生、実は少なくありません。大学って敷地が広いので、変なところにあったりしますよね。しかも、公共交通機関が使えない。バスがあっても終バスが早かったりで、学生は困ってしまいます。しかも、バス代が高い!それで買ってもらう。もちろん軽自動車です。
つまり、車を持つかどうかの前に、車が必要かどうかということがあるわけです。
首都圏に住んでいる場合、基本的に大学生は車を持つ必要性をさほど感じません。そうでなくても、今の若い人たちは車に関心がなくて困る・・・、とディーラーの人がぼやいていますよね
ですから、何らかの理由で「車がほしい!」と思うかどうかですが・・・。
部活で必要、彼女とデートしたい、そんな理由でしょうか。ですから、私立の医大生だからと言って、車を持っている率は、他大生と変わらない気がするのですが。皆持っているとかそういう感じはないです。首都圏の大学は、自宅生が多いですから、必要な時に親から借りればいいだけの話ですし。
いますよ。車を買ってもらった人が。軽はいないですね。
息子の友だちが乗っているのは、400万円位の車からメルセデスベンツまでいろいろ。「本当に買ってあげちゃう親がいるんだなあ・・・。」と最初びっくりしました。20歳くらいでベンツってどう?と思ったり。ただ、その内1人は、親が安全を考えた結果、親がベンツに決めてしまったと聞きましたけど。
それで、息子も部活で遠征に行く時、友だちの車に乗せてもらったり、運転したり・・・。
そう運転!
息子が言っていました。「だから、僕が免許取って初めて運転したのはベンツなんだ♪」
この場合は、もともと親の車だったのを子ども(息子の友達)に譲ったものだったので新車ではありませんでした。でも、私としては人の車を傷つけないかととても心配。
「大丈夫、大丈夫。もし傷をつけてしまっても気にしなくてもいいって。」
「いいえ、私は気にします!」学生の気楽さには、親ながら驚きます。「あなたが事故を起こしたら、私の保険を使うから。」と重ね重ね息子には言っておきました。そのための保険なのに、何を言っているのだと・・・。
と言っても、いつも友達の車というわけではなく、部活で移動が必要な場合は(各大学のグランドは、辺鄙なところにあったりするので)、会員になっているカーシェアリングを利用しています。
別にそれで、卑下したりとか全くありませんよ。そもそも親に高い授業料を払ってもらっている者同士なんです。世間的に見ても、それ以上のことを親に求めるなんて非常識という分別は持ちます。
幸い、金持ちは偉い!というようなバブルな考え方は、親の世代のモノであって、子ども世代はちょっと違っているような気もします。
医大の駐車場は外車ばかりなんて、時々耳にします。おそらくその車の持ち主は、医者ですね。医者は金持ち・・・と言われますが実情を聞くとう~ん、どうでしょう。
「国産車じゃ逆に目だちゃうよ。」と息子も言います。
でも、なぜそんな高級車に乗っているのでしょうか?
「だって、お金を使う時間なんてないよ。先輩見てて思うけど、ほとんど休みもなくず~っと働いているよ。研修医になった先輩、もう連続何十日勤務とか言っているし。車しかお金かけるところがないっていう話、本当なんじゃないかなあ・・・」
最近は過労死が話題になるので、昔ほど無茶苦茶でないかもしれませんが。1~2週間前の新聞記事に、医者という仕事に「残業」という考えはそぐわないから「残業」代を払うというシステムを作ることに難色を示していると、ある大病院のことが書かれていました。
24時間365日働く仕事。命を預かるということはそういうことなので、その期待に応えようと多くの医師たちは頑張っています。
そして、その結果、医師は病院に缶詰めとなり、食事もコンビニで買ったようなものを口に入れる程度。父が昨年半年ほど入院していて見ていたときの様子です。午前外来、午後手術、夜(夜中?)は患者の家族に状況説明、夜勤・・・いつ家に帰って寝るんでしょう?
それは以前息子が小児科に1週間ほど入院した時も感じました。担当はまだ若い女医さん。とにかく、いつもいます。夜遅く私と話をしたはずの人が、次の日の朝も昼もいるわけです。今なら、「夜勤明けでそのまま外来に出るわけね。」と思えますが・・・。当時は、医者の勤務実態を知らなかったので、私は???
容態が安定しない患者を放っておけないから、何日も家に帰れない、または、ちょっと寝て着替えてくるとか、その繰り返しだったのだと思います。赤ちゃんの担当とか、特に難しいでしょうね。今でも、疲れ切った明け方の女医さんの様子が思い出されます。
というわけで、お金は貯まるようです。研修医は、普通のサラリーマン並みかそれ以下の給料でスタートするので、病院の近くに部屋を借りて生活するだけで終わるでしょうが、それを過ぎると、お金は貯まります。若いうちは、というか勤務医は特に高給ではありません。それでも貯蓄額は増えて行きます。
理由は、使う暇がない。
そうそう、これは別に医者の世界の話だけではありません。私の知り合いの新聞記者が同じことを言っていました。「休みなんかどこにもなくて、使う暇ないから、給料をそのままにしていたんだよ。気が付いたら口座に1000万円あって。だから、車を買っちゃった。」
私立医学部の学生の親は、裕福な人が多いのは事実ですが、子どもにゼイタクをさせるかどうかは、親がどれだけお金を持っているかということ以外に、子どもにゼイタクさせてもいいという親の価値観が絡んできます。
医大の駐車場が外車ばかりなのは、医者が身を削って働いている結果であって、大勢の学生がゼイタクな車に乗っていると思うのはマト外れな気がします。(私立医学部といっても31校もあるので、大学によって違うのかもしれませんが・・・。)
いずれにしても、将来は「医者」。ゼイタクさをまとう仕事ではありません。そこら辺をわかっている親は多いので、金銭的には買ってあげられる家庭であっても、子どもにゼイタクはさせません。ただし、現実は、親が医者であっても授業料を支払うことが精いっぱいということも実は多いので、させられないのです。
私立医学部「親の職業は医者ばかり…サラリーマンなんているの?」
って、気になりますよね。入学したら、6年間同じような人間関係の中で過ごすわけですから。「育ってきた過程があまりに違って浮かない?」とか。入学してしまったら、そんなことどうでもいいこと・・・と理屈ではわかっていても、親としては気になります。
2017-07-12更新
『私立医学部本気受験ナビ』の記事が増えてきたので、まとめてみました。母親としての立場で書いています。「私立医学部」この独特の響き。世間の反応。いろいろありますが、私なりの視点でとらえた受験の世界です。
(2017-06-21更新)
浪人することは当たり前と思って、少し余裕を持ってしまっている浪人生と保護者の皆様!息子がそうでしたが、1浪だから余裕余裕だなんて思っていてはいけません!チャンスはどんどん遠ざかってしまいますよ。現実は、現役生、1浪生が有利。
一方で、何浪してもチャンスはある!これも事実。3浪以上1,000人入学。この数字、期待しますよね。
(2017-06-26更新)
私立医学部オープンキャンパスが始まっています。日本全国に散らばる医学部。でも、行ってください。本気で合格したいなら。医学部のオープンキャンパスの場合、模擬面接など入試に直結した内容になっているところもあります。2次試験の評価が少しでも高くなりたいなら、遠くても行く。合格か不合格か、その差は今から始まります。当然、息子は電車に乗って西へ東へ。当たり前か・・・
(2017-06-24更新)
医学部志願者と聞くと青白い顔で勉強ばかりしているような人のイメージがありますが、面接がある以上、少なくとも大学側は、医師としてバランスの取れた人を合格させようと考えているのは確かです。基準はわかりませんが、人として「変な人」は排除。面接でどうしても合格できない人も実際にいるからです。では、どうすればいい?
(2017-06-22更新)
医学部専門予備校(医専)は集団がいいか、個別指導がいいか?
ただし、その前に学力の問題と金額の問題があります。集団授業の医専は、選考試験がある場合もありますし、クラス分けもあります。また、個別指導中心でやっているところは、大学の授業料と同等かそれを超える高額の授業料を払わなければなりません。
(2017-06-24更新)
医学部専門予備校(医専)など医学部を得意とする予備校は、都内の比較的有名なところだけでも30校以上。100校以上あるとも言われます。ネットで調べたり、雑誌で調べたり。でも、合格者数が何か変。どうやら計算の仕方にカラクリが。結局息子は納得できる数字を出している医専を候補にしました。
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