私立医学部「親の職業は医者ばかり…サラリーマンなんているの?」母が受ける質問1

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医者

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私立医学部「親の職業は医者ばかり…サラリーマンなんているの?」

って、気になりますよね。入学したら、6年間同じような人間関係の中で過ごすわけですから。「育ってきた過程があまりに違って浮かない?」とか。入学してしまったら、そんなことどうでもいいこと・・・と理屈ではわかっていても、親としては気になります。

サラリーマン家庭だけど大丈夫?

こんな高い授業料を出せる人ってどんな人?気になりますよね。私も入学後しばらくして、聞きましたよ。息子に。

親が何をやっているのかは、ごく普通に話題になるらしく、部活の仲間やクラスの友達のことは大体知っていました。

それなりにサラリーマンの子どもも

結論から言うと、サラリーマンの息子だからと言って、目立つということはありません。息子の感覚だと、「3分の1がウチと同じような感じ。」と言っていました。

同じようなウチ・・・と言っても、よくわからないので、もう少しわかりやすく。

  1. 大企業の管理職級のお給料をもらっている父親と仕事している母親がいてダブルインカム。
  2. 公務員夫婦のダブルインカム。

これが、息子の言う同じような感じのウチ。

たぶん、これとミックスしてしまっているのが、

3.サラリーマンだけど、理由があって一般の大企業の管理職以上に高収入、母親は専業主婦。(家賃収入や遺産相続等含む)
4.自営業(会社経営とかですかね)。

いずれにしても、「サラリーマン」と言っても、「サラリーマン」の中でもそれなりに稼いでいる人たちだということは確かなようです。

そんな「お仲間」の保護者の皆さんを見ていて、特別な人たちではないけれど、有名大学を卒業して、有名企業に入って、バリバリと仕事をして・・・というような人だとは感じます。

ただ、「サラリーマン」の場合、1人の収入だけでは・・・というのが私の正直な気持ちです。2人で働いていないと・・・。

医大生の親の年齢は、当時の結婚平均年齢から推測すると、アラフィフからもう少し上くらいになります。兄弟の学費と住宅ローンが同時にかかってくるので、ただでさえ大変です。

サラリーマン(公務員)家庭の場合、推定世帯年収は

日本学生支援機構で奨学金の金額から考えるサラリーマン家庭の収入

日本学生支援機構で奨学金を借りる場合の数字を見てみます。

  • 第2種・5人家族・私立大学・自宅外の場合
  給与所得者(父母)の収入合計 1468万円(源泉徴収票の支払金額)が上限
(第2種は利息がつくタイプ、低所得者でなくても借りられます。)

MAXの収入がこれです。(同じ私立自宅外でも、3人家族の場合は1089万円。)

一般的にこれくらいまでが「普通」のサラリーマン家庭の収入という判断ですね。これ以下だと、大学進学をする場合、奨学金を借りないと苦しいという判断でもあります。

私立医学部は学費が突出していますので、当然これより上でないと考えずらいですよね。でも、この額より上と言うことは、もし学費が足りなくなったとしても、日本学生支援機構の奨学金は借りられず、銀行から借りることになり、返済は大変です。

私立医学部を考えるサラリーマン家庭で多いパターン

では、「私立医学部へ行ってもいいよ・・・。」と考えるサラリーマン家庭の収入は?

私になんとなく相談してくるのは、親2人とも高学歴で、安定企業で正規社員(公務員)としてずっと働いてきて、管理職(管理職候補)という方たちです。

「サラリーマン(公務員)だけど大丈夫かな~。私立医学部考えてみたいんだけど、やっていけると思う?」

そういう質問が出る家庭の推定世帯年収は、7桁目を四捨五入して2000万円といったところです。

大丈夫かどうかは、貯蓄とか年齢、住宅ローン、子どもの人数などの条件を総合しないとわからないですが・・・。家1軒分のお金が、たった6年間に流れるわけですから、資金計画はきっちりと。サラリーマンですから、その辺りはちゃんとできる人たちです。無理なら私立はすっぱり諦める、それがサラリーマンです。突然儲かるとかありえないですから。

サラリーマン家庭と言っても事情は様々

実は、サラリーマンであっても、お金の事情は家庭によって全く異なります。

見えないところでは、家賃収入。例えば公務員は副業が禁止されていますが、家賃で収入を得ることは合法。私のまわりの公務員を見ても珍しくありません。積極的な財テクの場合もあれば親の遺産を引き継ぐこともあります。

おじいちゃんおばあちゃんが学費を払ってくれる、これもよくあります。

さきほど2000万円という数字を出しましたが、これは世帯収入です。おじいちゃんおばあちゃんお父さんお母さん全員の年収合計がどうか。学費を協力してくれる人全員を合計してみます。一つの目安です。

やっぱり多い、親が医者

開業医だったり大病院経営だったり、勤務医だったり

私立医学部には、親が医者や歯医者など、「医者」というケースは確かに多いようです。つまり7割くらいは、親のどちらかが医者という家庭・・・。それが普通なので、もはや何とも思いません。

医専予備校時代もそうでした。息子の予備校時代、たまたま同郷の子何人かと友達になったのですが、近くの市の開業医の息子たちでした。

息子の大学の友達の親も、もちろん医者が多いです。勤務医だけでなく、開業している場合も、普通の個人医院から、大病院を経営している家の子まで、様々です。

夫婦で医者とか歯医者とか。これも時々います。

いずれにしても、裕福な家庭出身の人が多いのは事実。でも、だからと言って、贅沢な学生ばかりかというと、それは違います。

例えば、大病院の息子ですが、親は贅沢をさせません。住んでいるところも、普通のアパート。息子も、「あいつの親はそういう人じゃないから。」と言います。地域でずっと目立って生きてきているので、身を律して生きているのかもしれません。

結論

ということで、サラリーマンの子どもだからと言って浮くことはありません。さらに、医者であろうとサラリーマンであろうと、親がお金持ちだからと言っても、本人がゼイタクするかどうかは、本人の自覚もあるし、家庭の文化も関係します。

映画に出てくるような裕福なお坊ちゃんお嬢ちゃんの学校という雰囲気は、少なくとも私が学校に足を運んだ時には感じることはできません。

付属病院が同じ敷地内にあって、外来の患者さんの出入りがあったり、病棟には重病の人が入院していたりという環境の中で、学生だけが違う雰囲気とは、なりづらいのだと思います。

総会などで、父母に会う機会もありますが、華美さはありません。普通。高校の時とほとんど変わりません。

そもそも「医者」って、派手な存在ではないですから。

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