50%超えの中学生のスマホ利用!購入前に3つのことを約束して安心安全

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スマホ 女子

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(2017-06-22更新)

「友達で持っていないの私だけだからいつも連絡に困っている・・・」(泣き落とし作戦)

「テストで400点とったら、ご褒美にお願い!」(親への「人参」作戦?)

今まさに子どもにスマホをねだられているお父さんお母さんにぜひ読んでもらいたい。買う前に約束してください。それが子供を守ります。

子どもに「お願い!スマホ買って!」と言われたら

子どものおねだりに弱い親・・・私も

子ども達の会話を聞いていると、「親は子供のおねだりに本当に甘いなあ」と思います。私さらの反省を込めて書いていますけど。(さらの失敗はこちら

この前も、どうやらスマホを買ってもらったタロウ君に聞きました。

さら「どうして買ってもらえたの?」

タロウ「あのさ~。約束してたんだよね~。450点取ったら買ってくれるって。で、今回の中間テストで460点取ったじゃん。よゆう、よゆう。」

さら「でも、そんなに軽い感じで買ってもらって、ゲームもガンガンやっちゃうでしょ?成績落ちちゃうんじゃないの?」

タロウ「へいきへいき。もし成績落ちたら親に取り上げられちゃうから、勉強はがんばるし」

こんな感じ。お子さんと約束してませんか?点数の次に多いのは、誕生日プレゼント。誕生日近づいていませんか?

中学生の利用が50%を超えたスマホ

あの手この手で子どもは迫ってきます。そういう子どものリクエストに負けて、そして安全を考える親側の事情もあってか、とうとう中学生のスマホ利用率が50%を超えました。

では、実際の数字を見てみましょう。

小学生、中学生、高校生はどの位の割合で、スマートフォンを利用しているのでしょうか?

内閣府平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果より

中学生は51.7%。なんと過半数です。しかも微妙に毎年伸びています。

都会の中学生の利用率は、もっとずっと多いでしょうね。田舎ではこんな数字あり得ませんから。

〇〇ちゃんも持っているし、〇〇君も持っているし、ということになるとそれを拒否するのは難しくなってくるというのもまあ親としてはわかります。

「友達に仲間外れにされるのでは?」

「情報に乗り遅れるのでは?」

そんな不安がありますよね。本音は持たせたくない!お金もかかるし・・・。

そして、親側の事情もあります。子どもの安全確保ですね。いつでも連絡がとれる状態にしておきたいですよね。

お子さんに小学生の時から安全のためにケータイを持たせていますか?そうすると自然にスマホへ移行して行っているということもあります。

手を打ってトラブル回避

中学生の利用者が増えるということは、素人利用者が増えるということです。しかも怖いもの知らず・・・。トラブルは増すばかりです。

高校生のスマホについては、私 さらの失敗談を書きましたが、中学生がスマホを持つことはもっと問題がいっぱいです。

教育現場にまで、スマホ関連のトラブルが押し寄せています。

「学校にスマホなんて持って行ってないでしょ?」

そうです。本来なら学校が介入するような問題ではありません。学校外での話ですから。けれども、例えばLINEなどSNSでトラブって人間関係が壊れることは、もはや日常茶飯事。そうすると、学校へ行けなくなる子が出てきたり、教室の雰囲気が悪くなったり・・・。

ですから、子どもに何の条件も付けずにスマホを与えることは不安です。

スマホを買いに行く前のお約束

約束1 名義は親にする

これは、そうすべきです。本当は「絶対」にと言いたいのですが、「学割」キャンペーンなどもあってお金のことがからむので言いにくくなってしまいました。

でも、料金を親が払うので名義が親なのは当たり前だと思うのです。私は息子の携帯・スマホについて何度も思いました。「親名義にしておいて良かった~」って。

〈例えば・・・〉

  • トラブルがあったとき親がすぐ対処できました。「本人」ですから。手続きをささっと。
  • 約束やぶりがあった時の解約は親の勝手でできます。契約上は親のスマホですから。
  • 契約の変更は子どもができない。子どもが安全に使える契約に。中学生はこれは大事です。

手続きをするときは常に「ご本人様ですか?」という確認があります。

スマホやケータイをなくしたといったありがちなトラブルから、通話料金や課金のトラブルはもはや誰にでも起こります。子どもでは判断できない部分もあるので、子どもに任せておいたのでは後手後手に回ってしまいます。

繰り返しますが、すべて親が「本人」として確認できる体制は作ったほうがいいと思います。

約束2 いっしょに見る。メールやLINEの中身

LINEなどSNSのやり取りを親もいっしょに見るような関係にできるといいなあと思います。プライバシーの侵害と言って、見せたくないという子もいるかと思いますが、LINEには実はプライバシーなんてないという意識を持たせるためにも、最初の約束で。

LINEのトラブルは学校生活にそのまま飛び火します。閉鎖された世界では悪口が横行しがちです。それが実生活にも影響が出、学校へ来れなくなった人をいっぱい見てきました。

特に、中学生はネット初心者なので、言葉のコントロールが上手ではありません。それどころか、閉鎖された世界で悪口を言っているのか、全世界に発信してしまっているのか、使っているSNSの特徴を分かっていません。

女子の間でハヤっている「ツイキャス」。新しいサービスもあっという間には使います。子どもとの会話を増やして情報をキャッチできるといいですね。

親チェックはこんなところ・・・

  1. 悪口を書いていないか。書かれてないか。
  2. 写真を送っていないか。送られていないか。
  3. 親の知らない人と会う約束をしていないか。

中学生がネットを利用している様子を見ていると、「この子、履歴を消すことに慣れているなあ・・・。」と感じる子も多くいます。そこまでが、一連の動作になっているので。ネットサーフィンを含め、家庭で痕跡を残さないようにと注意を払っているんですね。

ところが、残るんですよ。あちこちに。自分で消せる範囲を消しても相手には残ったり、スクリーンショット(スクショ)で残されていたり。場合によっては拡散しています。

おもしろかったり不愉快なことがあったりすると誰かに話したいですよね。スクショは簡単で手っ取り早いですから、すぐパチリ。スクショの「証拠」をどのくらい見た(見せられた)ことか・・・。

SNSにプライバシーがないというのはそういうことです。相手がLINEの画面をスクショして、メールする。ありがちです。

実社会でやらないことは、ネットでもやらない。そんな話をぜひしてみてください。

約束3 学校の決まりを守る

中学校へは許可なく持ち込むことは許されていません。文部科学省から各学校へ通知が出ています。

1 携帯電話は、学校における教育活動に直接必要のない物であることから、小・中学校においては、学校への児童生徒の携帯電話の持込みについては、原則禁止とすべきであること。

学校における携帯電話の取扱い等について(通知)

世の中のルールはきちんと守るように約束しましょう。

学校の様子を内緒で撮影して投稿してしまったという話を聞くことがあります。本人はおもしろがってやっただけのことですが、炎上して、名前が公表されるようなことになったら、投稿者の将来は変わってしまいます。

困った!だれにも相談できない・・・

専門家へご相談を

スマホについては文科省から様々な警告が発せられています。すでに個人の問題ではないんですね。トラブルが多すぎて、家庭、警察、学校、専門機関、全部が手を組まないと解決できないくらい大きな問題が起きています。

ですから、いざというとき用の相談窓口を知っておくべきです。学校からも年に何回も文書が出されているので聞いたことがあるとは思いますが、親として子どもには、これは伝えてください。

「もし困ったことが起きて、親には言いずらい・・・と思ったら、チャイルドラインに電話しなさい。」

家族で解決できなかったら、親が相談窓口へ電話してください。早ければ早いほど良いです。学校に伝えることも大切です。そこからネットトラブルの専門家に伝えてもらうこともできます。

見ておこう。文科省のリーフレット

相談窓口が掲載されています。

「スマホ時代のキミたちへ」(小中学生版)

「スマホ時代のキミたちへ」(高校生版)

相談窓口の電話番号も掲載されています。1つ紹介します。

チャイルドライン 18歳以下の青少年対象の相談窓口

http://www.childline.or.jp
フリーダイヤル 0120-99-7777
(受付時間:毎週月曜日~土曜日/午後4時~午後9時)

まとめ

  • 中学生のスマホ利用率が50%を超えました!
  • もし子どもにスマホを買うならトラブル回避のために手を打ちましょう。
  • スマホを買いに行く前に約束をしましょう。おすすめは、①親の名義で契約する②メールやSNSの中身を親も見ても良いことにする など。
  • どうしようもなくなったら、すぐ専門家に相談しましょう。
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