媚薬?オキシトシンが分泌される2つの方法!人にも犬にも作用します

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見つめ合う カップル

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(2017-06-21更新)

愛情ホルモン「オキシトシン」。この言葉よく聞きませんか?。テレビを見ていても「オキシトシン」という言葉がどんどん耳に入ってくるようになりました。

「最近見つめ合っていない!」「スキンシップもしていない!」本当はそうしたいのに・・・と思うあなたに、この「オキシトシン」のこと、ぜひ知ってもらいたいです♪

愛情ホルモン「オキシトシン」のことを知ろう

素敵ですね~。愛情ホルモンですよ。ちょっと聞いただけでも、頭の中が桃色に染まるような感じ。

最近「オキシトシン」を扱ったテレビ番組がとても多いので、まずは紹介から。

キレる妻もオキシトシン効果で・・・

ニッポンの家族が非常事態!?第2集 妻が夫にキレる本当のワケ」(NHK6月11日放送)

これを見ると、愛情というのは、意外と簡単にあふれてくるものなのねということがわかります。

では、番組内容です。ホルモン研究をしているポール・ザック博士。博士が来日し、夫婦に実験しました。

どういう夫婦かというと、妻の方が夫にキレ気味で、夫は訳がわからない・・・、という夫婦。

まず、オキシトシンを吸います。媚薬みたいですね~♪アドバイスに従い、お互い見つめ合い、手をつなぎます。

すると・・・!オキシトシンの値は急上昇♪

不仲でも、見つめ合って、手をつないだら、きっと関係修復は可能ということですね。

こういう行動を繰り返すとますますオキシトシンは分泌しやすくなるんですって。

ただし、最初に使った「オキシトシン」、当たり前ですが医薬品です。病気でなくては処方されません。外国で買うとか考えなくても、ちゃんと体の中にありますから、繰り返すことで、自分で出しましょうね。

医学生の息子に、「オキシトシン」って知ってる?って聞いたら、「乳汁がどうたらこうたら・・・」

はあ~。一般の人にわかるように教えてください・・・。

 

「オキシトシン」は攻撃性も強める

「ママ達が非常事態!?~最新科学で迫る ニッポンの子育て~」(NHK1月31日放送)

「オキシトシン」、実は良い部分だけではありません。

この番組で紹介していたのは、愛情ではなく、真逆、攻撃性のことです。

オキシトシンは、お母さんが出産や授乳など、赤ちゃんと触れ合っているときに出て、愛情を強める働きをしています。でも、同時に「他者への攻撃性」を強めてしまうことがわかってきましたようなのです。

例えば、育児に協力しない夫を猛攻撃。うん、わかる、わかる。そうでした。

「敵」という認識なんでしょうね。

夫の行動にすぐ「カリカリ」。私も経験がありますが、まあ、何というか・・・。そうすると腹が立ちすぎて夫なんかいらないって思ってしまうんですよね。

ホルモンのせいで頭がおかしくなっている、そう自覚できるといいのですが、これがなかなか・・・。

でも、冷静に考えると、子育て中は、いないよりいてくれた方が良いです。安全を確保するためにどうしても手が欲しい瞬間がありますから。

それに、母の力だけで将来に渡り子どもを守り切れるかというとやっぱり不利な面も多くて・・・と思うと、母親のこの反応、もっと何か違う作用に変化してくれないかなあと思います。

ちなみに、オキシトシンは女性だけのものではないとか。男性の脳もしっかり変化させます。赤ちゃんに触れるだけで男性もオキシトシンが出て、愛情を注ぐようになる。素敵ですね。

夫婦の関係性において「オキシトシン」の攻撃性は?

オキシトシンに攻撃性があるということになると?夫婦の場合は・・・私なりに考えてみました。

そうだ!夫婦の絆が深まれば深まるほど、相手を脅かす人、またはこの関係性を壊そうとする人を攻撃するわけですね。きっと。

だから、ラブラブな関係のカップルは排他的なんだ・・・。手を出すなオーラ出ていますもの。

なるほどね。

癒し系ホルモン「オキシトシン」

そして、もう1本。ためしてガッテン「痛み&認知症に効く!「癒やしホルモン」の驚きパワー」(2016年6月1日(水)放送)

「オキシトシン」は、仲の良い人に体に触れられると脳から出てくるそうです。そして、体の痛みやストレスを和らげてくれるとか。

「そうか♪だから、体がつらいときにさすってもらうと楽になるんだ!」気持ちの問題ではなく、本当に痛みが引くわけですね。認知症の徘徊が減ったり、血圧が下がったり、良いことがいっぱいです。

えっ!犬も

人と犬との間にも「オキシトシン」!見つめ合えばラブラブに

獣医学部の名門ですよね。 麻布大学獣医学部の研究室が発表したものです。

ワンちゃんが飼い主を見つめると、飼い主のオキシトシンの値が上昇する。これはわかりますよね。

「かわいいっ!」って。

それだけではありません。飼い主がワンちゃんを見つめるとワンちゃんのオキシトシンの値が上昇するのだとか。

この記事が紹介されたとき、ずっと疑問に思っていたことが解決し、すっきりしました。

我が家に黒柴コロがやってきたのは7年前です。それまで、他の動物を飼ってきましたが、間もなく決定的に違うことがわかりました。

それは、「目が合う」ということ。目で訴えてくるんです。その様子があまりに、息子と同じで。なんと夫も私も、コロと息子の名前を間違えてしまうように!?

先日も動物病院へ予防接種に行ったとき。エリザベスカラーをつけられて・・・。もう私をじ~っと見つめて、目が訴えているんです。「助けて―!!」って。もう切実な目!

なんだこれは・・・?

しかも、ボール遊びをしていたときなどに、「あれを取ってきて。」と指をさすとその方を見て、しかも反応する。コマンドで言うのではなく、普通の言葉で言っているのに意図を汲み取るのです。

なんだこれは・・・?

記事を読んだとき、誤解ではなかったんだ、人間の勝手な思い込みじゃなかったんだとわかってとてもうれしくなりました。

「オキシトシン」すばらしい♪

まとめ

愛情ホルモン「オキシトシン」。

見つめ合ってスキンシップすれば、仲が冷えつつある夫婦もラブラブにもなるチャンスが

健康にもなれます。

そして、犬との関係でも同じ。見つめ合ってラブラブに。

なんて素敵!

 

〈参考〉2015年4月、学術雑誌 SCIENCEに発表された、麻布大学獣医学部伴侶動物学研究室による「Oxytocin-gaze positive loop and the coevolution of human-dog bonds」(「人と犬の絆、オキシトシンとの関係性」)です。

イヌの飼い主に対する視線はアタッチメント行動として機能し,飼い主においてオキシトシンの分泌が促進されるとともに,それにより促進された相互のやりとりによりイヌにおいてもオキシトシンの分泌が促進されることが示された.また,イヌにオキシトシンを投与することにより飼い主をみつめる行動が増加し,それにより飼い主におけるオキシトシンの分泌が促進された.これらのことから,ヒトとイヌとのあいだにはヒトの母子のあいだと同様のオキシトシンと視線を主としたアタッチメント行動との正のループが存在し,それにより生物学的な絆が形成されることが示唆された.
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