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(2017-06-22更新)
眠気覚ましドリンク、カフェイン入り飲料を気楽に摂取する生徒たち。とても気になっていました。ここ5年くらい、その傾向がとても強くなっていると感じます。カフェインは眠気覚ましにとてもよく効きます。けれども、そうやって、無理して起きていることが、体調不良、不登校へとつながっていませんか?
日本中毒学会が警告!カフェイン中毒
カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料による中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことが、日本中毒学会の実態調査でわかった。(朝日新聞 2017年6月13日)
まさかの体の不調とカフェイン飲料の関係
先日、不登校で苦しんだA子とお話しすることができました。その時に、ちょうど出てきたのが新聞記事にもなったカフェイン飲料のことです。
さら版カフェインとの付き合い
なんだ?この高価な缶ジュース・・・が最初
カフェイン入り飲料が、大量に売られていると意識するようになったのは、ここ5年くらいのことです。
ドン・キホーテで山積みになっていて、ちょっと外国ぽくって、なんとなくおしゃれな感じ。でも、値段を見ると、普通の缶入りドリンクの2倍もするので、「なんだこれは?」、と思ったのが最初。
ただし、「カフェイン」を意識したのは、さすがにず~っと前です。受験の時には、コーヒーを買ってもらって飲んでいましたし。
新入社員のころ飲んだモカ錠⇒失敗
カフェインの錠剤は、私が新卒で働き始めたころに既に利用していました。約30年も前のことです。
バブルですから、寝ないで働く。そんな時代でした。ちなみに私が使っていたのは「エスタロン モカ錠」。「モカ」で覚えているので、これです。現在のパッケージも昔のパッケージの記憶とほとんど同じ。一体いつからあるのでしょう・・・。
値段は24錠で500円以下。安い!1錠あたり100mg。1日3錠まで。
効き目はあるような、ないような。あっごめんなさい。おおありです。利き方に時間差があるところが問題。
効くまでに時間がかかり、効き出す出したら一晩でも効いている、そんな感じ。
会議で眠らないようにと思って30分前に飲んでも、時はすでに遅し。効く前に眠くなってしまって、会議では眠くて眠くて・・・。
ところが、それが夕方だった場合は、数時間後に効き出し、さらに夜中まで効いてしまって、今度は眠れない・・・。失敗が多くて、会議用としては使わなくなりました。
カフェイン効きすぎ体質
今も、カフェインがとてもよく効く体質らしく、夕方以降は、コーヒー、お茶すべてダメです。運転の関係で、飲み会でウーロン茶をがぶ飲みするハメになった時は夜眠れません。眠りが浅くなってしまって、朝までずっとうつらうつら状態に。
そう言えば、当時、ユンケルも安いのではなく何千円もする高価なものがバンバン売れていました。ちなみに、栄養ドリンク(?)「ユンケル黄帝液」30mlはカフェイン50mg。これも、カフェイン飲料としての売りではありませんが、それなりに含有量高いですね。
カフェインの量を調べてみました
あら?意外とコーヒーが・・・
- リゲイン エナジードリンク 2000(190ml) 79.8mg
- レッドブル(250ml) 80mg
- メガシャキ(100ml) 100mg
- 眠眠打破(50ml) 120mg
- モンスターエナジー(150ml) 140mg
- ブラックアウト ゴッド(250ml) 160mg
- 強強打破(50ml) 150mg
- エスタロン モカ錠 1錠 100mg(3錠300mg)
- トメルミン 1錠 166mg(3錠500mg)
- (参)コーヒー1杯 (150ml程度) 90mg
- (参)茶1杯 (150ml程度)30mg
- (参)栄養ドリンク(30ml) 50mg
あら・・・。思いのほかコーヒーのカフェイン量はやはり多!ちょっと驚きです。
余計なことですが・・・。今はスタバでもカフェインを含まない「デカフェ」を注文することができますが、私はどちらかというと、カフェイン利用としてコーヒーを飲むので注文したことはありません。お味はどうなのでしょう?(以前、カフェインレスコーヒーをまとめ買いしたら、味が合わなくて困ってしまったことがあったので。)
トメルミン?
さて、錠剤。「トメルミン」という薬が出てきました。これは、怖い感じがします。含有量が多いので。
けれども、だからこそ、中学生が薬局へ行って、自分でトメルミンを買うとは思えません。
やはり怖いのは、コンビニで手軽に買え、1日に何本飲んでも、清涼飲料水だから・・・という意識で気楽に飲み続ける方です。
常用は絶対にしないで
乱用のきっかけは、あまり利かないことにもある?
中学生くらいの子は、1日に何本飲んでも、それ自体が問題だとは思いません。50ミリリットル、100ミリリットルのおいしいドリンクを危険だなんて思わないでしょう。
コーヒーは効かないからと言いますが、数値的には問題ないはずです。でも、効かない効かない、と。
それで、他の飲料に替えていくわけですが、カフェインに対して耐性ができるのか、もっと強いものをと求める傾向があります。無防備に。
今回の新聞記事を見ると、「乱用」という言葉が目につきます。
つけは大きい
モカ錠は、とても安いですが、1箱で2.4グラムのカフェインが手に入ります。
今回心停止した人は、カフェインを6グラム以上摂取していたようですが、効かなくて、ドリンクを飲んだり錠剤をのんだりとどんどん過剰摂取し、気が付いたら・・・というパターンがあるようです。
効かないから、あれもこれもと使いだす。もともと効果は絶大だったので、あの効果をまた感じたいと思ってしまうのでしょう。
これも、保護者が見守るべきことだと思います。