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(2017-06-24更新)
5月(「中1ギャップどうする?」)から1カ月が経ちました。部活動が本格化する6月。中学1年生の様子はいかがですか?夏の大会に向けて、地区大会が始まるこの時期。大会続きで、疲れても休めない。だから「やめたい・・・。」という気持ちもわかります。頑張れるか、もう無理なのか、家族で考えましょう。
頭の中は部活動。どうですか?
新1年生は部活動が大変!体は慣れてきましたか?
6月に入ると、部活に時間がとられ始めます。つまり、中学校生活も大変になってきます。
特に運動部。夏の全国大会に向け、地区大会が始まります。1年生で選手として活躍する人は、個人種目でない限り、ほとんどいないと思います。
だからと言って、大変ではないということはありません。
応援のし過ぎで声が出ない日々・・・
応援。1年生は、ひたすら大きな声で応援でしょう。炎天下で、または、締め切った体育館の中でずっと立ちっぱなしで。声も出しっぱなし。
下積み時代です
さらに、いわゆる下働きとして、用具の手入れ、試合の準備、選手の世話など、気を遣うことも多くなります。それができないと怒られるだけでなく、気が利かないやつというレッテルが貼られてしまいます。
クラブチームも、週末は大会。その他社会体育やスイミングクラブ等、中学校を下校してからのスポーツの数々。
本当に大変です。
では、中学生はどの位部活をやっているのでしょうか?グラフにまとめてみました(単位は%)。元データは 国立青少年教育振興機構のもので、無作為抽出で指定された中学校が協力して行う信頼できるデータです。対象は中学2年生です。
あなたは現在、以下のような学校の部活動に所属していますか。(○はいくつでも)
※数字は「青少年の体験活動等に関する実態調査(平成26年度調査)」( 国立青少年教育振興機構)より
部活動、中学生どうでしょうか?運動部への所属多いですね。
部活動は部活動と割り切ることも時には大切
部活動と成績の関係。なんか誤解が多いようで…
部活動は、全員入る必要はないんですよね。やりたい人がやればいい。「学校の教育活動の一環」ということになっていますが、課外活動。
それ以上でもそれ以下でもありません。先生方も本気でそう思っています。
でも、実態はどうでしょうか?この数字。
保護者は心配になってしまいます。いくつかの代表的な質問を挙げてみましょう。
「クラブチームに入っているので、部活動をしてないんですが、受験で不利になりませんか?」
よく聞きます。この質問。
将来自己推薦型の入試で、大会結果が必要になってくる場合は、部活の結果であれ外部のクラブでの結果であれ使うことができます。部活動でなければならないというものではありません。
心配なら、例えばクラブチームの監督に聞いてみると良いです。先輩方がどう活動し、どこに進学しているか、そしてそのためにはどのくらいの大会成績が必要か、といった情報を教えてくれます。
「部活に入っていないということ自体、受験で不利になりませんか?」
部活動をやっていないということは不利にはなりません。
ピアニストになりたい、といった特別な才能を伸ばしたい場合も部活動をやっていない場合が多いです。このように、やっていないということは、何かその時間に別のことをやれるはずなので、もし、自己推薦型の入試の面接のことを気にしているのであったのなら、自分磨きをしてください。ただゲームをしていた(ゲーム開発が趣味といったレベルの話は別ですが)とか、テレビを見ていたでは、自己推薦にふさわしい人間だとは思ってもらえないでしょう。
部活動は自由な活動のはず。でも縛られる
部活動については、新聞などでも比較的頻繁にどこが問題かということを取り上げています。
生徒からすると、拘束時間が長くて他のことができない。休みが少なすぎる。先生からすると、休日返上でやっているので、どこにも休みがなくなってしまう。
こう考えると、先生も生徒も部活動をもっと休みたいと思っているはずなのです。でも、大会はいっぱいあるし、簡単に休みを増やせない事情というものがあります。
理由は、ここに行きつくのですが、「結果」を望むからですね。生徒、保護者、先生。最近はそこに外部コーチも絡みます。つまり地域の意向のようなものです。そして、組織の意向。
組織の意向というのは、スポーツが所属する団体の意向とでも言うものです。システムで動いている以上、例えば、リーグ戦を勝手に降りるわけにもいかないし、その試合は出たくないとかなかなか言えるものではありません。
もっと自由に考えて
部活は中学校生活のほんの一部と割り切る
もっと自由に考えてよいと思います。体がきつくなってきたら、休んでもいいし、早退してもいい。
部活動のことは、あくまで部活動のことです。
中学校は、教科担任制ということもあり、実は誰がどの部活かなんて言うことは、先生方は意外なほど知りません。ですから、部活を休みがちであったとしても、その事実を教科を教えてくれる先生方は全く知らないのです。
これは、良い部分があって、「部活に来ない残念な子」みたいな印象は、部活の顧問以外、まずないのです。
でも、中学生本人は、他の生徒との関係性もあって、とても気にします。そして、学校へ行けなくなってしまうこともあります。
休んでもいい。でもずる休みと思われない説明を。友達大切でしょ?
生徒の口からよく出る言葉「ずる休み」。「ずる休み」に対する風当たりはとても強い。わかりますよね?
だから、これだけはやってほしい。ちゃんとまわりに説明すること。中学校は大人への入り口なので、常識が一般社会のものに近くなります。「子どもだから仕方ないよね~」と思ってもらえる部分が少なくなってしまう。
長く付き合う友達です。説明するのは、友達を大切にするということ。
時には、重症で話せない、というレベルもあるでしょうが、それは見ていてわかります。問題になるのは、ちょっと見ではわからない、という場合です。後のことを考えて、どこかで説明はしておかないと。
「多少具合が悪くたって」と思って活動する人、無理しないでね
特にスポーツは痛みとの戦いです。中学生は成長痛もあります。体のあちこちがアンバランスで悲鳴を上げています。具合の悪い日ばかりです。そういう中で継続する人は立派な人です。えらいな~って思います。
でも、「そう立派に生きなくてもいいや。」と思ったら気は楽になります。それだけは覚えておいて。