
この記事は6分で読むことができます。
(2017-06-22更新)
医学部専門予備校(医専)は集団がいいか、個別指導がいいか?
ただし、その前に学力の問題と金額の問題があります。集団授業の医専は、選考試験がある場合もありますし、クラス分けもあります。また、個別指導中心でやっているところは、大学の授業料と同等かそれを超える高額の授業料を払わなければなりません。
医学部専門予備校、集団授業か個別指導か
医学部専門予備校を選ぶ時、大きく分けて2種類あることに気づきます。
集団授業と個別指導。どう違うか考えてみました。
個別指導向き
第1条件は、高額な授業料を払えるかどうか。まずここです。
医専の中には個別指導に重点を置いているところも数多くあります。高額な授業料になっているところは大体この方式です。
500万円~1000万円という高額の授業料。予備校の費用ですよ。私立医学部志望者であっても、予備校にこの額を払おうと思う人は限られています。
では、なぜそれでも選ぶ人がいるのか?このスタイルだと確実に伸びる人がいるからです。
個別がいいところ・・・
- 1:1の指導ですから、教わる側は、サボれません。
- わからないことはその場で解決です。
今まで全然勉強してこなかったために、方法が全く分からないという人には向いています。過去に、集団授業では力が付いてこなかったと本人も親も判断した場合で、お金の点で大丈夫なら試してみる価値はあると思います。
必要な知識を全部効率よく学習できれば、点数が取れるようになるのは間違いありません。1:1は、集団に比べて高速学習が可能ですから。
ただし、モチベーションをどう継続させるかが成功のカギです。毎日1:1。集中力がなかなか続かないのです。指導者がそこにいても、やらないのなら意味がありません。そのあたりの工夫が予備校のノウハウとして大切にしているところです。決める前に予備校に確認してみることをお勧めします。
集団授業向き
個別ほどではなくても、見守りは必要と判断したらここです。大手予備校と医専の違いはそこです。
人数が小数ということで、大手予備校以上にきちんと1人1人に目をかけてくれるという期待。だから、大手予備校の授業料より高い授業料であっても、入学者がいるのです。
集団のいいところ・・・
- 友達と一緒の方がやる気が出る。
- ある程度すでに基礎力のある人は集団で切磋琢磨。
- サボったらクラスを落とされるので頑張ろうとする。
皆と一緒に勉強するということは、効率の問題を除いても、良いことがたくさんあります。一生懸命勉強する様子を見ながら切磋琢磨しあうので、モチベーションが上がります。
そもそも、高卒生にとって、1対1で教わらなければならないことがそんなにあるわけではありません。教科書も丁寧な参考書も問題集もあるのです。医学部受験には特殊な知識が必要なわけではありません。自分で勉強する姿勢こそ学ぶこと。そう思うなら集団授業です。教わるのではなく、自力で解決する力を付けるのです。
個別指導と集団授業両方を取り入れている予備校もあります。
それに、集団授業しかやっていないといっても、質問に行けば当然個別指導してくれます。
いよいよ始める東京での生活 息子の場合
東京で1人暮らしはさせられない
予備校生を1人暮らしにはさせない。我が家では、この方針は絶対です。本当にたまたまですが、先に東京勤務になっていた夫と一緒に暮らすことにしました。
なぜ、1人暮らしをさせないか?夫がかつてそれで失敗していたからです。
夫にしてみたら、とう息子と暮らせるということで、とてもうれしそう♪
2人で暮らせる家探しです。インターネットで調べ、賃貸住宅の会社に予約を入れました。
予備校の近くに住むのが1番
選考試験に通り、集団授業の医専に行くことに決定した息子、どこに住むのがいいのでしょうか?
東京に生まれ、ぐるっと回ってまた東京で生活することになった息子。勝負の年です。
家賃の安い郊外にすることも最初考えましたが、長い目で見てその差は大きくない!たった1年ですから。数万円×12カ月、どうでしょう?
ということで、1番良い方法をとりました。イコール予備校の近くで探す!
予備校へは歩いていくことになります。東京は楽しい街です。そういう楽しい雰囲気をできるだけ排除するためにも、大切な条件だと思いました。
都心に住むことで気を付けたこと
私も山手線の周辺で10年近く生活していましたが、今回改めて意識したことがあります。
1.家賃が高い!これは当たり前。
2.高速道路の位置が近い。高速道路や幹線道路の近くはイヤだと思っても、道路が縦横無尽に走っていてどうにもなりません。地図を見てため息が出ました。受験生です。うるさくて夜眠れないのは困ります。
ただ、あることに気が付きました。例えば、道路との間にマンションが建っている場合は、それが防音壁となり、マンションの後ろの地域は意外なほど静かなのです。
3.築年にはこだわってはいけない。
結局決め手は、まあちょっと古いけどリノベーションはされているし、畳もきれい。そして何よりもその静けさ。マンションが立ち並んでいる地域でしたので、部屋に入ると静かでした。
通学路は住宅街を抜けていく感じです。程よく散歩(通学で)もでき、あとは勉強するだけ。
食事は夫が中心になって考えます。電車代バス代も必要ありません。
あの場所は良かった、と今でも夫は言います。庶民的な商店街は近くにありましたし、高層ビル街へも歩いて行けましたから。
そして始まった2浪目。1に勉強、2に勉強、3も4も5も勉強
人が変わったように・・・そういうふうに形容する場合があります。
息子がそうでした。朝から晩まで勉強するようになりました。
朝は6時代に家を出、自習室が閉まる夜10時ごろに帰宅。そんな生活が始まりました。
夫はその様子を毎日見ていたのです。
現在でも、息子の少しゆるみがちな様子に私がプリプリ気味な時も、その時のことを思い出して言います。
「でもあれだけできる子なんだから・・・」
私はその様子を、東京へ行った時にちらりと見ただけですので何とも言えませんが、予備校の先生からも、感心されるレベルだったので、まあそうかな、と。