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(2017-06-24更新)
1年浪人しても学力が予想通りに伸びるわけではありません。本人のやる気の問題、勉強の質の問題、様々な問題があります。そこをどう解決していくか。2浪目、我が家はプロに任せることにしました。専門予備校という選択です。環境を変化させることで、本人の意識も変わりつつありました。
国立大学医学部受けたけど、学力不足という厚い壁
1年浪人すれば・・・根拠は?
1年浪人すれば、学力は伸びるだろう、というのは甘い考えです。それは、幸い私自身が知っています。というより、私は伸びたけど、伸びなかった人が大勢いいたなあ、と。
この伸びに絶対に必要なのは、集中した状態での勉強時間を極限まで増やすこと!確信しています。
凡人には、これなくして、成績の向上はあり得ません。
私いざよいさら のこと かつての記憶
私自身に記憶があります。
過去の記憶は美化しがちですが、幸いなことに、先日土蔵の大掃除でいろいろな本を取り出したときに、証拠が出てきました。何十年も前のZ会の通信添削課題。返却されてきたものが束ねてありました。浪人していた時に、Z会の通信添削もやっていて、100%出したという証拠の品。あんなに勉強した1年間はありません。
息子の1浪目
ところが・・・。息子にはそれができていなかった。近くで見ていて、全然違う。これではダメ!
結果がすべての受験。国立国立と言っているだけで、点数が伸びない。国語と英語は良くて、他が普通。普通では全く話になりません。というか、1浪時の終わり頃に、まだ文系型の点数。かなり絶望的です。
センター試験は現役時よりは合計点では50点程度伸びました。たったの、50点。
その年の難易度の関係もあり伸びていない教科もあったので、親としては納得できない!
そして問題は理数教科。力が付いたのかさっぱりわからない。「2次試験対策ばかりしていたから、センターは思うほど取れなかった」と本人。そればかりとも言えません。
そういう流れの中で、2浪目がほぼ決定しました。「私立医学部を真剣に考えたい」発言。
冷静に考えて、「理数だけ必死に勉強しなさい!」と了承しました。
お金の問題も当然あります。が・・・
知り合いにもいます。断念した人が
サラリーマン家庭ですから、簡単に、「はい、どうぞ」とは言えません。
実際、知り合いにいるのです。親も応援してくれていたから受験し、めでたく合格。ところがお金を払う段階になって6年間のシミュレーションをしたら、絶対に無理という結論に。その時点で2浪だったのにもかかわらず断念して、3浪へ突入。結局法学部へ行き、今、公務員です。
いったいいくら準備すれば?
この結論を出す2年前から私立医学部を受けているので、すでにシミュレーション済みです。
家を建てた時以来です。お金を細かく計算するというのは。それで、もし、受かったらGOだという結論は出していました。
さて、ざっと入学するまでにかかるお金のことを考えてみます。
- 予備校1年分
- 予備校に行っている間の生活費(仕送り)
- 受験料(6万円 × 10校~ センター利用も申し込むので多い!)
- 受験費用 交通費・宿泊費
- 入学金(正規合格したら入学金は・・・?支払い方式は?初年度納入金を入れるタイミングをチェック)
- 授業料(半期分?) その他
6年間の合計納入金は、各大学により随分違いがありますし、実は、入学金の支払い方式も要注意です。どのタイミングで、入学金以外の費用を入れないといけないのか、辞退する場合はどうなのか。
合格はとてもうれしいことですが、支払いあっての入学手続きです。支払期日がいつなのか。お金に余裕のない人は、考えておかなければならないことがたくさんあります。
この金額は、奨学金などは全く当てにできないものなので、自力で準備しておかなければなりません。
我が家の場合は
何のからくりもありません。常勤の仕事を続けていた私のお給料が何となく貯まっていった(というか使わなかった)というだけです。
田舎ですから、生活も地味。家族全員が自分のことに一生懸命で、旅行も近場(子どもが小学校低学年くらいまでは旅行三昧だったので、海外はもういいかな、という感じもあって)。外食も、ここでは・・・。
で、お金を使わなかったんですね。
家はそれなりにお金がかかりましたけど、これはローンで夫の給料から天引き。無理のないように組んでいますし、天引きなので、残りのお金で生活する習慣がついています。(夫は都会基準で給料をもらっているサラリーマン。)
家を建てた直後というのは税金や家具などで思う以上にお金が流れます。それでも何年か経つと落ち着いて。
そうそう車。これも田舎ということもあり高級車は乗れません。あと、私の仕事的にも。目立ちすぎます。だから、普通の車をなが~く乗っています。私と夫、普通車を2台ですから、それなりにかかりますけど。
ということで、そもそもは「お金を貯めよ~!」という意識もない、なんとなく貯金。それが原資です。
予備校選びを始めました
驚いたことに、2浪目は宅浪にしたいと息子が言い出しました。「無理。」私の答えは即決でした。
宅浪で国立大学医学部に受かった子を知っています。でも、息子とは違う。どう違うかというと、その子はどこから見てもしっかりしていましたし、誰もが「あの子なら大丈夫」という実績があったからです。受験勉強の様子も聞きましたが、その子ならでは。全然参考になりませんでした。
さて、どうするか。
このまま地方にいるか。それとも東京へ出すか。
当時在籍していた予備校では、医学部受験についての情報は十分に得られないと感じていました。医学部専門のコースはありましたが、私立大学医学部の情報はほとんどないのでは?合格者数が限られていれば、ノウハウの蓄積もないはず。そんな不安を抱えたままでは、その予備校に通うことはできません。
最後の挑戦になる可能性が高いのです。勝負ですから。
東京へ
幸い、夫がたまたまの転勤で東京に戻ってきていました。ただ、住んでいたのは、単身赴任用。そこに息子が入るわけにはいきません。もし、一緒に住むとしたら、また借り直す必要が出てきます。場所もどこにするか。とにかく予備校を探しました。
大手予備校?医学部専門予備校?
大手予備校にするか、医学部専門予備校にするか。正直、悩みました。最終的には、消去法で決めた感じがあります。すでに3月初旬です。焦ります。
大手予備校について
駿台予備校か河合塾か。駿台はバリバリの国立医学部専門。河合塾もそれは同じですが、私立の対策もやっている、そんなイメージがありました。
勝手なイメージかもしれないのですが、駿台は恐れ多いので河合塾の情報を収集しました。合いそうなのは河合塾麹町校のハイレベル私立大医進コースです。河合塾なら模試も受けていて、成績的にも何とかOKだったのでそのコースに入れそうでした。
ところが、まさかの締め切り。もう時期が遅いのです。これがいいと思う、ほどよく(?)面倒を見てくれるコースがすでに定員がいっぱいになっていて締め切っていました。キャンセル待ちです。後日電話がかかってきて、空きが出たのでどうしますか?と確認された記憶があります。
大手予備校の価格帯は、国立医学部進学コースで、夏期講習とか冬期講習は別ですが、大体年間100万円以内。ただし、私立医学部コースの価格帯はその倍の200万円。ただし、夏期講習と冬期講習の費用を含みます。さらに、個別指導付きなら350万円近くに。大手予備校でもこういうコースがあるのです。
医学部専門予備校について
そして医学部専門予備校。丁寧に生徒を見てくれて、その分授業料がびっくりするほど高いというイメージです。夏期講習代冬期講習代が含まれていることがあるので、一概に高いかどうかの比較は、内訳を見ないとわかりませんが、安くて200万円。高いところで、個別指導をいっぱいしてもらうのでしょう、なんと1,000万円。
さてどうしましょう・・・。