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転職活動を一生懸命やったつもりだったのに、2カ月経って、ゼロに戻しました。でも、完全なゼロではありません(と思いたい)。業界研究ができてしまったのでキャリア的にはアップです。そして選んだのはプロ講師の仕事。1年後どうなっているのか知りたい・・・。今は見えません。
仕切り直し―「本当に欲しいものを1つに絞って、あとは捨てる」の言葉に従うと
人によっては、欲しいものを一つだけにすれば、該当職種は広がり、転職もしやすくなります。
例えば、給料。年収500万円は稼ぎたい!
どうしても稼がなければならない、500万。
ということなら、他の条件は捨てなければなりません。勤務地はどこでも行く。職種なら求人する側の条件にあえばなんでも。
現実は、求人側が資格や経験を条件にしているものもあるので、その段階で絞られてしまいます。こちらで条件を出している場合ではありません。
「何か1つ」考えてみたら、この「1つ」にこだわるということは大変です。これだけは譲れないというものが人にはどれだけあるのでしょうか?
その「1つ」にこだわれる人は、なかなかいいと思います
そぎ落とし、そぎ落とし、最後に1つ選ぶ。考えてみたら、この2カ月は足し算から引き算へ。最初、自分には、あれもこれもできると足し算をしていきます。それが、履歴書を書くのに必要だから。
でも、履歴書というものは事実しか書いていないのに、記憶の奥の方にある、ずっと過去のことまで書くことになり、「なんか違うなあ」の連続でした。そして、今の自分ではないと思うようなところで評価されたり興味を持たれたり。
あれもできるこれもできるというのは人間の幅という点ではすばらしいし、若い人には、いろんなことをどんどんやってみて、というアドバイスもします。
でも、すでにアラフィフ。なんか違う。余計なものをどんどん引き算していって何が残り、そこで勝負できるか?そういうことに価値があると感じるような年になっていました。
1つに絞ったら限定されてしまった・・・
私の場合、1つに絞ったら、職種がピンポイントになってしまいました。
当たり前です。職種を絞ったので。しかも、見つけるのは「国語」を教える職業、どれだけ限定的なんでしょう・・・
でも、それなら個別指導塾の教室長もやっぱり有力候補じゃないか、と思いますよね?
残念。それは違います。個別指導塾で生徒が勉強を教えてほしいのは、圧倒的に英語と数学です。ですから、欲しいのは英語と数学を教える先生。国語を教えたい思って雇用されたとしても、実際は英語と数学が多数でわずかに国語ということになるでしょう。
当たり前ですが、一番良いのはどの教科も教えることができる人ですけど。
実際、講師採用テストが用意されているような塾では、英語と数学のテストは欠かせません。国語のテストはないかも・・・。少なくとも地方ではその傾向が強いです。
そういう現状を知っていて、「国語を中心に教えたい。」という希望は考えれば考えるほど無謀。それは私だってわかっていました。その変わり、雇用条件捨てました。つまり、給与面は期待しないということです。
当たって砕けろ!
常勤でなくてもいい。「国語」の授業をしているところを探してみる
「おーい!国語を教える私を雇ってくれるところはないかーい?」
気分はいつもこんな感じでした。一方で冷静な私も語り掛けてきます。「こんな田舎にそんな人いる?」
フリーで授業をする人たちのことを、プロ講師と呼ぶらしいのですが、こんな田舎では、国語のプロ講師という選択はそもそもあり得るのでしょうか?
まず、仕事を見つけるサイトを変更しました。塾講師は、基本時給で働きます。ですから、リクナビ転職とマイナビ転職には、ほとんど求人募集が出てきません。
結局使ったのは、塾講師専用サイト。いくつもあります。3カ所程に登録しました。
「あれ???求人出ている・・・」
見つけた!
「どこにもなかったのになぜ?しかも今???」
それは、転職を考えた当初から頭に浮かんだ民間教育機関の一つでした。家族が通っていたこともあります。
ただ、これまで応募しなかった理由は、私が活動する前に求人募集を終えていたから、それだけです。
「どういうこと?」
ほかのサイトを調べてみました。「出ていない・・・。もしかして、以前のログが残っている?」
「考えても仕方がない、応募してしまおう・・・。でも、「国語」の募集あるのかなあ。」個人情報を入力して、ポチッ。送ってしまった・・・。
すると、次の日の朝、動いたのです。早速メールで返事が入っていました。正直驚きました。「この募集、有効なんだ。」
この時点では、履歴書と職務経歴書はすぐ用意できますので、すぐ送りました。書類審査を経て面接。
数日後・・・
「今は常勤の仕事も全部埋まってしまっているので、非常勤でお願いできませんか?この時期ですから、時間割も組んでしまっていて、十分なコマ数をお願いできないが申し訳ないのですが。」
どうしよう。迷いはありました。でも、ここなら国語の先生として授業ができるのです。
最終的に条件面等の説明を受け、仕事をすることに決定しました。
プロ講師としての出発です。幸いなことに配属される校舎はとても近い!1日往復100キロの運転はもうしたくありません。
決まるとき、決めるときはあっけない
あんなに、収入を含め、常勤という条件面で選ぼうとしていた転職活動でした。でも、この時点では、腹をくくっていたので不安は随分と小さくなものに。とはいえ、他に稼ぐ方法もさがします。