中学生高校生のスマホ…LINE の使い方に注意!悪口書いて起こったこと

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友だち

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(2017-06-29更新)

全世界に誰かの悪口を発信していませんか?教室の中で発表できることですか?Twitterであれ、LINEであれ、書き込む内容は、大勢の前で発表できることを。一時の感情で悪口を書き込むと大変なことになります。「はぶられ」ちゃいますよ。

SNS(LINE)で気を付けること

気楽に「悪口」を書いて「はぶられる」

「はぶられる」という言葉、いつごろから聞かれるようになったのでしょうか。仲間外れのことを言うのですが、中学生が高校生になり、グループ内の空気を読みそこなって気が付けば「はぶられ」状態。

この手の話題には事欠きません。

「こわ~い!」

そう言いながら見せてくれた画面には、LINEで、ある女子高生が「はぶられる」までのやりとりが・・・。

中学校を卒業して、1カ月足らず。スマホの楽しさに目覚め、どんどんSNSに書き込んでしまう頃です。でも、本当は高校に入る前に、SNS(LINE)の怖さも知っておいてほしいです。

一度壊れた人間関係を修復するのはとても難しいことだからです。

ある高校生の話

LINEで友達の悪口を書いたのが始まり

今回、はぶられたA子は、もともとはそのグループのボス。「女王様」です。上から目線ですから、何でも思ったことを書き込んでいました。

まだ人間関係も出来上がってないころですから、強い子がボスっぽくなっていきます。

そのうちにA子は、B子の悪口をLINEで書き出します。

グループの空気は、なんとなくがギクシャクしてきます。A子はここで気が付けばいいんですけど・・・。調子に乗っているときって、気付かないんですよね。

女王様A子は、中学校で自分のわがままが通ってきたという経験があるので、自分の意見を押し出してきます。つまり、気に入らないB子の悪口をガンガン書き出したのです。

排除しようとしたんですね。自分が「はぶろう」としたのです。

ここで何が起きたか?

最初はA子に悪口を言われたら大変・・・という思いもあって、C子D子E子もなんとなくA子に同調するようになります。

でも、高校では新しい人間関係。なにもA子に同調しなくてもいいんです。悪口ばかり言うA子と仲良くする理由がありません。

気が付いたら自分がはぶられていたA子

で、どうなったか。気が付いたらA子は、B子、C子、D子、E子からはぶかれていました。

私が見せてもらったのは、LINEのスクリーンショット(スクショ)です。友達に拡散していたんですね。その様子が。

他の友達を仲間にし、反旗をひるがえす。あっと言う間に、女王様A子がはぶられていく様子・・・。

謝っても許されない

それからがかわいそう。A子は謝りました。謝って、謝って・・・。

「今までの自分は間違っていた、ごめんなさい。」何度も何度も「ごめんなさい」。でも許さないんですよ。

それでこの画面を見せてくれた子は、「こわ~い!」

ネットの常識「悪口を書かない」

ここで何が1番問題かというと、「悪口」をお気楽に書き込んでしまったということ。

確実に証拠が残っていくネットの社会。なぜLINEに悪口を書き込む必要があるのでしょうか?

口に出して言われるのと違って、ネットの社会では、そこに記録が残りずっと目にすることになるのです。書かれた人は、そんなの見なければいいと思っても、つい見てしまう。思春期の柔らかい心には、耐え難い苦痛でしょう。困ったことに大人になっても、傷ついた自分を覚えているんですよね。

「ブスって書き込まれた・・・」これ多いんです。いっぱい聞きましたから。不思議なことに、その人たちとてもかわいらしい顔立ちをしているんですよね。

書いてしまう人の気持ち、複雑だなあと思ってしまいます。

そして、書かれた人は・・・。あることないこと書き込まれてしまって、学校に行けなくなる人もいます。そこまで行くと、場合によっては名誉棄損罪です。

炎上して個人が特定されて…

証拠が残ると言えば、ネットへの書き込みで、特定されないという変な安心感から、本来の自分の言葉ではありえないほどひどい言葉や非常識な動画をアップしてしまう人がいます。

炎上して、個人が特定されていく・・・。5月19日のニュースでも、街中の通学路での暴走している様子を本人が投稿。危険運転と言うことで警察も捜査中ということをニュース報道していました。

警察が入れば、間違いなく個人が特定されますし、そうでなくても、個人に行きつくことはそう難しいことではありません。LINEであれTwitterであれ、自分という人間からの全世界への発信だということを忘れてはいけないのです。

最近は、中学校で、中学生のネットとの付き合い方について、プロの方から話を聞く機会が増えています。

多くの場合、保護者も話を聞くことができます。相談窓口もいろいろな団体で開いています。まだまだ、ネットの社会のことは知らないことがばかり。困ったら相談しましょう。

「スマホ時代のキミたちへ」(小中学生版)

「スマホ時代のキミたちへ」(高校生版)

相談窓口の電話番号も掲載されています。1つ紹介します。

チャイルドライン 18歳以下の青少年対象の相談窓口

http://www.childline.or.jp
フリーダイヤル 0120-99-7777
(受付時間:毎週月曜日~土曜日/午後4時~午後9時)

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