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中学生の「お付き合い」それはただ「お付き合い」するという間柄だとお互いに認め合うこと。それ以上でもそれ以下でもない。だから、そこから飛び出してしまうわずかなカップルを除いてなんの心配もないのです。でも、現実を知ることは大切。気を付けてほしい時期もあります。
中学生のお付き合い 一応段階があります
大人の場合、お付き合いの順番については、逆転も往々にしてあるので、何とも言えません。どちらが良いとか悪いとか、全然言えません・・・。でも、中学生は逆転はありえません。
中学生がたどる段階とは・・・
(実際にすべてを把握しているわけではないので、生徒の話を総合すると、です。)
第1段階 一緒に登下校する。
第2段階 映画に行ったときなどに、手をつなぐ。
第3段階 抱きしめる。
第4段階 キスをする。
第5段階 それ以上。
先ほど書きましたが、ほとんど第2段階までです。手をつなぐことすらしていないカップルもいます。
気になるのはその先ですよね?
一般的な数字のおさらい
まず、現実から知ってもらいましょう。「青少年の性行動に関する調査結果について」。日本性教育協会がほぼ6年おきに実施してい る調査です。中学生については、約2500人を対象とし、学校を通して調査をしています。いわばきちんとした調査です。最新は平成23年の調査になります。
- 中学男子 24.8 % 中学女子 22.0%
- 中学男子 14.3 % 中学女子 12.5%
- 中学男子 3.8% 中学女子 4.8%
さて、この数字、何の数字でしょうか?
上から
- デート経験率
- キス経験率
- 性交経験率
さらに、驚く数字をもう一つ。中学女子 1.8% 3.0% 3.0% 4.2% 4.8%。
これは、3の推移です。平成23年はなんと4.8%!
左へ行く度に、6年ずつさかのぼっていきます。一番左が昭和49年。どういうことか、この回とその前の回の数字が男子を上回っています。平成23年は1ポイントも上です。女子の場合、年上と付き合うケースが多いせいでしょうか。
「どこまでご存じ!? お子さまのバレンタイン&恋愛状況」(ベネッセ 2012年)で、「お子さんが付き合った経験があるかどうか、つまりデートをしたことがあるかどうか」の回答と、今回のデート経験の回答で、数字がほぼ一致しています。
私の実感としても合っています。ということで、この数字、信用できる数字です。
恋愛のこと、体のこと、お子さんと話していますか?
「キスをする、というところまでは、まああるのかしら?それ以上は、ないでしょう・・・?」
そう思いたいですよね。でも、実際は?
親との約束がある人も、第5段階は絶対にダメとしているはずです。というか、法的に結婚できないのですから、妊娠しても、子どもを産むという選択は難しいのです。絶対にダメです。
「なぜやってはいけないんですか?」
中学3年生くらいになると「なんでやってはいけないんですか?」と、ずばり聞いてくる生徒がいます。
少したじろぎながらも、
「だって、妊娠の可能性があるもの。
もし妊娠してしまったとき(させてしまったとき)、あなたたちは、結婚することも許されていないんだよ。
だいたい、まだ子どもであるあなたたちが、赤ちゃんを育てることできるのかな?責任だって取れないんだよ。
だから、今はだめ。学校を卒業して、自分で稼げるようになって、赤ちゃんをちゃんと育てられる、って思ったらどうぞ。」
性教育でも学びます
彼女が欲しい、そして「してみたい。」男子は、その辺りの思考がとても単純です。恋愛がどうのというより、とにかく好奇心とかホルモンの影響?で衝動的。
性教育で、男子はそういうものだということを全員で学びます。衝動的なところはコントロールが困難な場合もあるので、女子は、例えば、服装に注意してできるだけ刺激しないようにすることが大切ということを、学校で学ぶのです(一応・・・)。
「普通のカップル」であっても、見守り強化期間というものがある
さて、特別なケースではなく、誰もが関係する可能性のある中学校生活での恋愛見守り強化期間について。
付き合いが第5段階へ突き進もうとするときがあるのです。
さて、いつでしょう?
1 つきあい始めてから3ヶ月後
2 受験で追い込まれた冬休み
3 高校入試合格発表(卒業式後)から高校入学までの春休み
答え:3番。
危険期間No.1です。
3学年同士なら、ほぼ全カップルが一回は妄想するのではないでしょうか。それ自体は、悪くありません。小説の世界、マンガの世界でおなじみです。恋愛自体はとても素敵なこと。
ただ、女子は、彼に優しく抱きしめてもらいたいだけでも、「嫌われたらどうしよう、中学校も卒業したし・・・まあいいかな・・・。」と、思ってしまうかもしれない・・・
よくありません。
この中学生でもなく高校生でもないエアポケットのような期間、見守りを強化をお勧めします。そして、知らぬは親ばかりなり。親以外は全員知っていた・・・ということもあります。