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スマホを与えてLINEをチェックしないなんて無防備すぎます。中学生を守るのはお父さんお母さんです。裸の写真を相手に送ってはいけない!送らせてもいけない!当たり前のルールを教えてあげてください。
LINEの使い方、おウチで話し合っていますか
裸の写真をLINEで送りつけるって・・・?
時々耳にするようになった、LINEで裸の写真を送る、または送らせるということ。地域の親同士が仲良しの場合、それは、あっという間に、うわさになります。送られてきた子の親は(多くの場合、女の子の親です)びっくりして別の親にメールで相談するからです。しかも、写真付きで。
無防備すぎます!LINEですから、一応不特定多数が見るものではなく、仲間または彼女に送っているだけと思っている。
異性の友達からそんな写真をいきなり送られてきたら?中学生はここのところがまだ子どもで、それが自分自身を守ることにつながっているのですが、まず、親に相談するんですね。これはとても大切なことです。
この後、送りつけた子と学校で顔を合わせるわけですから、大人が両方の子にとって、一番良い方法を考えなければなりません。もちろんすぐ対応です。
これは「児童ポルノ禁止法違反」です。誰がどう対応するかは、関係者全員が集まって相談することになります。
「見て見て!」心理。「ナイショね!」って?
今までも、中高校生から様々なLINEのやりとりを見せてもらってきました。仲間とのやりとりを他人が勝手に見ることはできないのと思っているLINE。でも、情報は勝手に動き出すのです。私が知りことができるのはそのせいです。見たいとか、見せてとか言わなくても、情報は入ってきます。教えてあげたいと思う気持ちを抑えることはできません。
おもしろいLINEのネタがあったら、スクリーンショット(スクショ)で保存して、メール。メールからメールへ。そのうち、何を間違えたかTwitterで全世界へ発信してしまう人が出る。こうなったらどどまるところを知りません。消去も不可能です。
「ここだけの話にしてね。言っていいのかなあ・・・本当はナイショなんだけど・・・」とか「〇〇ちゃんには言わないでね。」とか。おしゃべりな人にこう言う意味あります?
LINEはおしゃべりが好きな人のツールですよね?つまり、LINEでそういうこと言っても仕方ありません。教室で大きな声でしゃべってもいいこと、それならLINEに書き込んでもいいでしょう。
リベンジポルノ防止法ができたわけ
未来の自分のため裸の写真をメールしない!
昨年できた、リベンジポルノ防止法(「私事性的画像の提供等による被害の防止に関する 法律」平成26年11月27日公布)。別れた彼、彼女が嫌がらせのために性的な写真をネットで公開してしまう。被害者が続出しています。法律で取り締まらなければならないほど多いのです。
「聞いて聞いて!」とやってきた生徒の話
友達の話をしてくれました。彼と別れた後、それをよく思わなかった彼。なんと撮影した彼女の裸の写真をあちこちにメールで送ったのです。メールは転送され、それがさらに転送され。学校中の人が見ることになり・・・とうとう学校にいずらくなって退学。
とても気の毒に思います。しかも退学してもすべてリセットとはならない。ネット上のあちこちでその画像は生きているのです。
相手に送った時は、ただの「ノリ」とか「嫌われたくない」とか。でも、そのツケは大きすぎます。考えなしで衝動的に行動してしまうのが思春期。もちろん加害者はこの場合「彼」です。でも多大な被害を受けたのは「彼女」。ネット上に痕跡が残ってしまった場合、少し大人になってその痕跡がどんな影響を及ぼすか理解した時どれほど後悔するか・・・。就職活動の時?結婚の時?
どんなに好きでも、自分が恥ずかしいと思うような写真を相手に持たせてはいけません。
恋愛か?犯罪か?
彼と消えてしまった中3受験生
平成27年度の警察庁発表の資料によると、10代の行方不明者は、17,071名です。学校種別では統計がありませんでした。その内中学生で、実際に発見された数は、少年3,368名、少女2,936名。
〈参考〉
平成27年中における行方不明者の状況(H28.6) 警察庁生活安全局生活安全企画課
平成27年中における 警察庁生活安全局少年課 少年の補導及び保護の概況 家出少年の発見・保護人員の推移 P53
出会い系サイトで知り合ったの人と恋愛していると勘違いして、家を出たまま帰ってこない。これ犯罪でしょうか?ただの恋愛でしょうか?でも、中学生を学校を欠席させ、連れ歩くって変ですよね?
恋に恋する女の子を「恋愛」と勘違いさせ、ずっと拘束する大人がいます。いくらだまされていると親が言い聞かせても、本人は「大恋愛中」のつもり。特に受験ストレスを抱えている生徒は要注意です。
こういう話も、「よくある話」ではあるのですが、「よくある話」で済ませてはいけない話です。中学3年生で、勉強から逃れたいと望む強い気持ちがある場合は、家出するまでが早い。でも、この時期、結局受験もせず、なんとなく卒業だけはしてしまった子の未来が明るいとはどうしても思えません。
「もうこの子は初めからいなかったと考えるようにしています。」
親から聞いた言葉です。田舎だから大丈夫・・・ではありません。連れに来るほうは、車であっという間にやってきます。でも誘拐ではないんですよね。きっと。
ここまでくると、どこか相談に乗ってくれるところにいくべきです。それもすぐに!
世間知らずの中学生の恋愛は危ない綱渡り
中学生の恋愛を認めて応援したいなら、親は守るところは守ってあげてください。
最強の守りは、世の中のルールをきちんと教えてあげることです。
子どもの頃、なんとなく許されてきて、そして許されない年齢になった時、「悪いことだとは知らなかった」と言う。多分本当のことなのでしょう。でも、楽しいはずの恋心が利用されて、被害者、加害者という立場にになる可能性もあります。
中学生の恋を良い記憶にするためにも。
困ったら相談窓口へ
文部科学省のホームページです。
「スマホ時代のキミたちへ」(小中学生版)
「スマホ時代のキミたちへ」(高校生版)
相談窓口の電話番号も掲載されています。1つ紹介します。
チャイルドライン 18歳以下の青少年対象の相談窓口
http://www.childline.or.jp
フリーダイヤル 0120-99-7777
(受付時間:毎週月曜日~土曜日/午後4時~午後9時)