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中学生の「お付き合い」って何?NHK教育番組で「イマドキの子どもの恋愛事情!」が放送されて3年。相変わらず「付き合っている」とは思えないカップルばかり。それでも「リア充」なんですよね。
まわりの中学生を見ていると、付き合いだしたとか別れたとか、日常茶飯事。はっきり言って今誰が誰と「付き合」っているのか覚えていられません。まあそんな感じです。
ですから、テレビで特集したのを見ても、別に驚かず。まあクラスのほとんどの人が付き合っているとかは大げさじゃないかなあとは思いますが、田舎でもこうなら、都会なら・・・というレベルです。
ただ、ここ10年ほどずーっと思っていたことがあります。
中学生のお付き合いって何?
中学生は、大人なのでしょうか?子どもなのでしょうか?大人として見るなら、その「お付き合い」、付き合っていないでしょう?レベルです。
中学生が言う「お付き合い」って何?
実例 1
いつも元気いっぱいのAさん。先輩のB君のことをずっと好きでどうしても告白したくなってしまいました。Aさんは、みんなが下校した後、友達に頼んで、教室にB君を呼んでもらいました。
問題はその後。どうお付き合いしていくかが気になるところですが・・・進展なんかしないのです。
中学生には、このパターンが多い!あとは下校時に一緒に帰る程度。
本人たちに言わせると、告白して、付き合おうということになったんだから、それは「お付き合い」ということらしいです。
だからなのか、付き合いが軽いからか「別れる」のもあっさり。
Cさんに別の好きな男の子ができて、突然「別れよう」と言われたD君。ショック!とは言え、転校もできない状況だから、大騒ぎもできず受け入れるしかありませんでした。
ひどいことに、Cさんの新しい彼は、D君の部活の後輩。そしてCさんとその新しい彼は、今一緒に下校しています。数ヶ月の短い間の出来事だったはずなのに、D君は1週間ほどしょんぼりしていて、ちょっとかわいそうでした。
これって「お付き合い」だと思いますか?
今は、LINEとかあるから、他人が知らない二人の世界というものがあったのかもしれませんが、なんかよくわからないですよね。
「恋愛に関するアンケート調査」(コアネット教育総合研究所 2014年)からわかること
首都圏の中高生・大学生対象の「恋愛に関するアンケート調査」です。
中学生に関する数字を見てみましょう
- 現在好きな人はいますか? 45.9%
- 告白したことはありますか? 36.7%
- 告白されたことはありますか? 66.9%
- 現在恋人はいますか? 13.3%
NHKの番組と同じころに調査したものなのに、最後の「現在恋人はいますか?」の数字が13.3%。実はこのアンケート、対象が「日能研卒業生の中学 1 年生以上の生徒」ということで、お受験組ですね。勉強に一生懸命な人が対象者なので、こうなのでしょう。
面白いのは、告白された経験割合がとても大きいということ。まわりの中学生を見ると、告白されたり付き合う率は高いのですが、どうやらこの対象者は、告白されても付き合わないらしい。
恋より勉強!だから、現在恋人はいないのです。
「どこまでご存じ!? お子さまのバレンタイン&恋愛状況」(ベネッセ 2012年)
もう一つ調査結果があります。「どこまでご存じ!? お子さまのバレンタイン&恋愛状況」。回答者数は1,478人で、「小学5年生~大学1年生の保護者で、お子さまの男女交際や恋愛について、ある程度把握しているかた」なので、調査回答者は親です。
さて、結果は・・・
- お子さまの恋愛状況について、保護者のかたはどれくらい知っていますか? 知っている。96.5%
- 「知っている」と答えたかたにお伺いします。お子さまは男女交際の経験がありますか?
「はい」の人
- 中学1年生 16.1%
- 中学2年生 21.6%
- 中学3年生 28.9%
- お子さまの男女交際について、ご家庭でどのようなことにルールを設けていますか? あてはまるものをすべて選んでください。
- 門限 77.8%
- 体の関係 49.6%
- 携帯・メールなどの通信 39.1% (対象者は全員。多い回答のうち上から3つ抜粋)
- お子さまの男女交際や恋愛を、応援したいと思いますか? はい 74.9%(対象者は全員)