高校生にスマホ。成績落ちました。受験生なら親も使用量をチェックして。

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スマホ イヤホン

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(※このページは2017年6月16日に更新しました。)

現在20代半ばの息子が、高校生になり最初に持ったのは、いわゆるケータイでした。つまり、ガラケー。友達と連絡を取り合う程度の利用であったら、ガラケーで十分でした。それが、高校卒業のころ、あれよあれよと言う間にスマートフォン(スマホ)が普及。それって、受験にはいらないでしょう?

スマホの利用率。小学生・中学生・高校生

実際、近年は小学生、中学生、高校生のうち、どの位の割合でスマホを利用しているのでしょうか?

国の調査結果があります。

内閣府平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果より

高校生 94.8%!持っていない人は20人に1人。持っている理由を聞くより、持っていない理由が気になります。

なぜ持っていないのか?まわりの高校生に聞いてみました

  1. 高校側が所持を禁止しているため持てない。内緒で契約しても、ばれたら、即解約。
  2. 経済的に厳しい。
  3. 家の方針で高校生にそんなものはいらないと判断している。

維持するのにも大金がかかるスマホ。我が家だって、数万円をケータイ会社に払っています。請求を見るたびに、高い!!

お金を自由にできない高校生がなぜこんなに高い利用率なのか、正直疑問です。

では、なぜ、そうまでして持つのでしょう?

高校生のスマホを持つ理由

使い方は、小中高生で異なります。データを見てみます。

共通しているのは、ゲーム。約7~8割の子どもがスマホでゲームをするんですね。

そして、動画を見ること。YouTubeでしょうね。中学生を見ていると、YouTubeで、はやっていることはすぐわかります。「はじめしゃちょー」のマネは定番です。「見て」とあまりに言われるので、私も時々チェックしていました。

高校生になって変化するのは、友達とのコミュニケーション、音楽を聴くこと、そして情報を得ることです。

ここから高校生の日常生活が見えてきます。暇な時間は、スマホでゲームをし、動画もチェック。歩いているときは、ヘッドホンで音楽を聞き、そして友達と頻繁にメールのやり取りする。

まんま!映画「好きって言いなよ」の世界

数年前に見た映画を思い出します。「好きって言いなよ」(2014年7月公開)。

葉月かなえのマンガ『好きって言いなよ』を実写映画化したものです。マンガは17巻まで出ています(2017年5月現在)。累計は700万部突破(2016年)。そうか、こういうのがいいんだ・・・。

中学生に薦められて、何となく見てしまったのですが、いいと騒いでいる中学生に、「どこがいいの?」って聞きたい・・・。「好きっていいなよ。」というセリフにキュン?福士蒼汰がいい???

部活動を一生懸命やるでもなく、勉強を一生懸命やるでもない。

恋愛?確かにキスシーンがいっぱいだけど・・・。

制服を適当に着崩して、授業を適当に聞いて・・・。さっさと帰るのだけど、別に何をやるという感じでもなく恋人や友達となんとなく時間をつぶして・・・。せっかくの10代後半の時間。

「もっと自分を鍛えろ~!!」と心の中で叫んで見ていました。

高校生がいるご家庭の皆さん、こんな感じですか?

ぐだぐだが悪いとは思っていません。スポーツをやっている人だって、試合待ちとか試合終了後とかぐだぐだですからね。

でもずっとぐだぐだってどういうことでしょう!こんなにぐだぐだでも、適当に楽しく暮らせてしまうんですね。高校時代って。

そして、今回この映画を思い出したのは、先ほどの調査から見えてくる高校生像が、この映画に登場してくる高校生とリンクしてしまうこと。

典型ですか?憧れですか?こういう高校生・・・。スマホのせいとは言いません。けれども、自分からは何もしなくても「何となく楽しい」生活をくだくだ続ける手助けをする一つのツールがスマホというのは確かではないでしょうか?

子どものスマホ、親の管理下にありますか?

実は、息子はスマホで失敗したことがあります。気付くのが早くて良かった!

このなんとなく楽しいことができてしまうがスマホ。

息子は音楽を聴くのが趣味です。以前からiPodを愛用していました。

スマホにし、料金のことやデータ量をほとんど気にせず(契約によりますが)なんでも聴けるようになりました。YouTubeも音楽を聴くためにガンガン利用しています。

勉強しながら、音楽を聴く。別に問題ない。そうですか?

大ありです。クラシック音楽をずーっと1~2時間流しておくのとは違います。YouTubeの場合、結局のところ頻繁にスマホで切り替えをすることになります。気になる曲は無尽蔵。逆に気に入らない曲を流しておく必要もなない。そのうち、動画も気になって、気が付いたらYouTubeをいじって3時間経っていたということも。

スマホにしたら成績激落ち

息子の場合は、スマホに切り替えて模試の成績が激落ちしました。

予感はありましたよ。でも、ガラケイが壊れてしまって、買い替えということになった時、時代はスマホですから、スマホに買い替えてしまいました。

ホント、バカですね。浪人中ですよ!しかも秋!

すぐ使用データ量をチェックしました。息子のスマホ、契約は親です。だから、親がチェックできます。それだけは、最初から絶対に譲りませんでした。お金払っているの、親ですから。学割とか息子が契約すれば安くなるのですが、そんなの利用しない。

今回はそれで気付くことができたので、やっぱり契約は親名義と強く感じました。

驚くほどのデータ量!YouTubeを流しっぱなしにしておいたと言っていましたが、浪人中です!そんな必要性どこにある?

動画使用を制限することにしました。その後もデータ量をチェックしましたが、あれほどひどい状態はなくなったので、本人も相当気を付けたのでしょう。

スマホ利用で学習時間が減っていませんか?

「百害あって一利なし」とは言いませんが、「百害あって十利」程度です。目覚まし機能、スケジュール管理、便利な機能満載のスマートフォン。

でも、それによって、学習時間が削られていないかチェックが必要です。チェックは、お父さんお母さんの仕事です。試験日は決まっています。限られた時間、そんことに使っていいですか?

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