20年前ヨーロッパの木のおもちゃと出会ったマレーシア。スタートはそこから

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ネフ キュービックス

この記事は9分で読むことができます。

(2017-06-25更新)

息子が幼少の頃、マレーシアで生活していました。引っ越しの時、日本からいろいろなおもちゃを持ち込みました。やがて、マレーシアでもすばらしいおもちゃが手に入るようになりました。今はわかりませんけど、20年前は確かにあったのです。

ヨーロッパの木のおもちゃとの出会い

クアラルンプールでの出会い

ヨーロッパの木のおもちゃとの出会いは、当時住んでいたマレーシアでも。

ふと入った小さなでもおしゃれな輸入雑貨のお店で、とてもきれいだけれど、高価なおもちゃ!?

値段のせいもありますが、不思議な形、美しい色で、おもちゃなのか何なのかよくわからなかった・・・。でも、なんか気になって・・・。

いくら高級住宅街の中のお店とはいえ、なぜその値段?しかもここはマレーシア。物価は日本の・・・当時の感覚で3分の1程度。(コカ・コーラ350ml1缶が40円程度だったので。レート換算がむずかしい・・・輸入品もいっぱい入ってきていて・・・それはもちろん高いです。)

それで、気になりすぎて、とうとう買ってしまいました。高いので、小さいのを。

糸の子でくりぬいたような木の小さなかばの親子のおもちゃ。ネフ かば

ネフ(NAEF スイスのおもちゃの会社)との直接の出会いはここからだったのですが、私自身全然自覚してなくて、ある時、そういえばかばちゃんにマークついていたような・・・「あれ?」もしかして・・・という感じでやっと気付きました

ニキティキのカタログを見て

ネフという会社を意識しだしたのは、ニキティキのカタログを見てからです。当時、数カ月に1度日本に帰国していました。そのたびに、子育てグッズをいろいろと購入していたのですが、その中にニキティキのカタログも含まれていました。

ニキティキカタログにはいろんなおもちゃが掲載されています。有料カタログなので、きれいなカタログです。

ニキティキカタログ – ニキティキが選んだヨーロッパの玩具 NO.12
by カエレバ

 

何度も何度も端から端まで見ているうちに、気になるおもちゃが「ネフ」という会社のものだと気付きます。そして、積み木がほしいという気持ちが高まって・・・。

もちろん日本の積み木も素晴らしい。河合楽器の積み木、さすがピアノを作る材だけあって、とても使い勝手が良いです。「THE 日本の積み木」だと思っています。これも息子は大好きでした。

ネフの積み木はこれとは別物です。魅了するという感じです。親を。

最初は本当に少しずつ買いました。値段の高さに慣れるまで時間がかかったのです。

木のおもちゃであふれたクアラルンプールのISETAN(伊勢丹)

クアラルンプールのISETAN(伊勢丹)KLCC店。ペトロナスツインタワー併設されているSuria KLCCショッピングモール内にあります。

できた時は、うれしかったですよ。単純に。おいしい食材がいっぱい手に入りました。

輸入品もいっぱいありましたが、これはもともとあった日系デパートやISETANロット10店(こちらは昨年ISETAN The Japan Storeとして生まれ変わったようですね)」と変わらず。

そうではなく、お豆腐屋さんとか、パン屋さんとか、現地で作っているものなのに、日本のデパート品質のモノが買えるようになってしまったのです。当然日本より安いですよ。

20年も前の話です。

そのISETANのKLCC店が、おもちゃコーナーを充実させるためか、なんとヨーロッパの木のおもちゃをどっさり仕入れてくれたのです。(あくまで、KLCC店、開店当時の話です。現在とは状況が異なります。)

「ネフ」の山 あり得ない・・・

初めて見た時、目を疑いました。既に見慣れているグレーの箱。箱。箱。ネフ製品の箱の色です。それが文字通り山積みなのです。

「ネフ???」

1個何万円もする商品ですよ。それが山積み!あり得ない・・・。

私はすでに価値を知っていたのでうわ~っ!!って感じ。しかも、レートと人件費の関係か日本より安い!

「安い・・・!!」

でも、ネフのことをほとんどの人は知らないわけですから、値段を見て驚くだけ。日本人も知らないですよ。もちろん現地の人も。私は随分宣伝したので、友達は買いましたけど。

ヨーロッパの木のおもちゃを扱わなかった20年前の日本のデパート

日本のデパートでさえ、よく買い物に行っていた新宿伊勢丹でさえ、高価なヨーロッパの木のおもちゃをこんなには置いていませんでした。というより当時は本当に少なかったのです。よく買い物をしていた新宿や池袋の大型デパートでさえ手に入りませんでした。

私は、当時、東京中のいろんなデパートに行きましたが、その度に必ずおもちゃコーナーをチェックしましたので間違いありません。まだそれほど知られていないので、買う人が限定されていて、商材としての魅力はなかったのかもしれません。

ISETANのバイヤーに感謝しました。あの時、一番喜んだのは間違いなく私でしょう。ハマりつつあった人の前に宝の山が置かれたのです。しかも、海外でのブランド品の価格と同じように、日本より2~3割程度は安かったと思います。

気が付けば、木のおもちゃのコレクターのようになっていました。ISETANに行くたびに、おもちゃコーナーに行って、るんるんな私を夫はおもしろがっていました・・・子より母のほうが夢中って。(当然遊ぶのは息子です!)

値段のことは・・・・・、夫はよくわかっていなかったと思います。

列車は、ミッキィ社のシリーズで

列車関連は、ブリオのシリーズにするか迷ったのですが、ミッキィ社のもので揃えることにしました。

もちろん、プラレールにも夢中になっていましたよ。トミカのプラレール。ミニカーを始め、トミカの製品はすばらしい。世界中のあらゆるところで買えました。トイザらスを始め、いろんなおもちゃ屋さんで。それでも、日本で買うほうが安いので、夫が日本へ出張に行く時に買ってきてもらいました。特に誕生日前などは、列車で小さいスーツケースがいっぱいに。親も日本中の列車名に詳しくなりました。

でも、木のおもちゃというのは別の魅力があったのです。何より、静かで集中できます。

プラレールで、一度に列車を走らせるとかなりの騒音になり、それが毎日となると頭が痛くなってきてしまいます。

木のおもちゃは静かです。プラレールでもよく遊びましたが、不思議とそれはそれで楽しいのか、子ども達はミッキィ社の小さくてかわいい汽車をレールの上でゆったりと走らせて遊んでいました。

MICKI/ミッキィ社 汽車セットスタンダード【正規輸入品】
by カエレバ

 

友だちがいっぱい来て遊んでいた我が家

子ども達は、木のおもちゃでいっぱい遊びました。

毎日外遊びの前にウチに寄って、暑い日中は家の中で遊びました。毎日毎日入れ代わり立ち代わり。男の子も女の子も。

それを考えると、十分、元を取ったかなと思います。

そう言えば、積み木は、普通に子ども部屋に置いていたので、いろんな子どもたちがその積み木で遊んだのですが、不思議なことにパーツの一つ一つが今でも完璧にそろっています。

あんなにいろんな子が出入りしていたのに。気になるような傷もありません。これは木の材質とコーティングの優秀さのお陰なんでしょうが。

この木のおもちゃのほかにも、4歳5歳と年齢が高くなってきてからは「レゴ」でも遊ぶようになりました。(いろんなセットを買いました!)夫と組み立てを楽しんでいたのを覚えているのですが、かなり難しいですよね~。今、パーツを保管してあるのですが、これどうするのでしょう・・・。何が何だかわからない・・・。

キュボロcuboro購入に至る

こんな幸せなマレーシア時代を終え、息子も小学生になると、おもちゃで遊ぶことは急激に減りました。

学校の時間が長くなったり、スイミングやピアノの練習があったり。更にサッカーも。自分で読書もするようになりました。

そして、ポケモン。マレーシア時代からポケモンは大好きだったのですが、本当に好き。ポケモンを入り口にゲームの世界にも入っていきました。

キュボロ購入は、それからかなり後になってからです。中学生になる頃?

私がどうやら買いたくなって買ったらしいのですが、息子に頼まれて、もう1セット購入。

知育おもちゃとして紹介される木のおもちゃ そうかもしれない

そのキュボロが、今年藤井聡太四段が使っていたということで有名になって・・・ネフも知育おもちゃとして紹介されることがあるのですが、キュボロもそんな感じですね。

確かに、こうした複雑な積み木で遊ぶと、テレビ番組で紹介されているように、直観力が育つのでしょう。

当時の私も、「きっとこういう立体的な遊びをいっぱいすれば、立体的な思考や三次元で物事をとらえることができるようになるにちがいない」と期待もしました。

キュボロ (cuboro) キュボロ スタンダード [正規輸入品]
by カエレバ

 

頭脳を育てるという一面があるというのは、長い目でみたらそうなのでしょう。

おもちゃで楽しく遊んで、気が付いたら頭が良くなっていた・・・そんな感じが理想です。

息子は、天才になったのか?

それはどうでしょう・・・。ただ、こんな遊びを通して、立体の把握や立体的な思考ができるようになっていたとしたら、その能力は、選んだ職業に必ず役立つとは思います。その能力がわかってくるのはこれから。まだまだ学生ですから。

 ◁前を読む       続きを読む▷

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。