天才に?!ヨーロッパの木のおもちゃの入り口は相沢康夫著「好きッ!絵本とおもちゃの日々」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ネフ ぞう ねこ

この記事は8分で読むことができます。

2017-06-22更新 

ネフに始まり、キュボロで卒業した息子のおもちゃ人生。ヨーロッパの木のおもちゃと付き合いが始まったのは、20年以上前。相沢康夫さんの本に触発され、幸せな時間を持てました。さすがに息子はもうそのおもちゃでは遊びませんが、今でも、大切な宝物です。次の世代に引き継ぎます。

一目ぼれ

20年前のこと おもちゃ情報は赤ちゃん雑誌から

話は、息子が生まれた1990年代までさかのぼります。たかだか20年前ですが、当時は、まだ一般の人がインターネットで情報を集めて、おもちゃを選ぶというような時代ではありません。

ヨーロッパの木のおもちゃ情報を与えてくれたのは、赤ちゃん雑誌「ベビーエイジ」だったか・・育児雑誌「プチタンファン」(婦人生活社)だったか・・。もうこの雑誌は・・というか出版社はもうないんですね。愛読していたのに・・・残念です。

トイザらスはアメリカン

当時は、トイザらスの出店ラッシュ。郊外型大型おもちゃ店としてあちこちにできました。それまで見たことのない店舗の大きさ、おもちゃの種類の豊富さにワクワクし、時間がかかったにもかかわらず頻繁に出かけました。

子どもが喜んだからというよりも、映画の世界でしか見たことのない、かつて自分が経験してこなかった、好きなおもちゃを買うという感覚に酔いしれたのです。

特に、新店舗の時は、何もかも新しく、客であふれ、カートいっぱいにおもちゃを買うという今思うと夢のような体験でした。

とはいえ、トイザらスは本社がアメリカ合衆国にあるアメリカン。アメリカを中心に外国のおもちゃの扱いもありましたが、ヨーロッパの木のおもちゃの扱いはありませんでした。

息子が欲しがったのは、ウルトラマンシリーズとかミニカーとかプラレール。そして、自分で乗って動かす車。子どもがちょうど動かせる大きさなんですよね。いっぱい買いました。

通信販売で出会ったヨーロッパの木のおもちゃ

最初の購入は通信販売で。赤ちゃん雑誌の付録です。

高価ですが、魅力的で、美しいおもちゃがそこにはありました。普通のおもちゃ屋さんでは扱っていないおもちゃです。赤ちゃん用のおもちゃを2つ買いました。

残念ながら、このおもちゃは今は手元にありません。どこに行っちゃったんでしょう・・・。本当の赤ちゃん用だったので、あっという間に使わなくなって、親の家にあるのかな。

うっとり~♪「アトリエニキティキ」のカタログ

「アトリエニキティキ」も同時に知ります。ニキティキはスイスやドイツなどヨーロッパのおもちゃを輸入している会社です。

ここで出しているニキティキのカタログ(有料)が秀逸。惚れていました、私。枕元に置いて、毎日眺めていました。何年も何年も。

愛読していたものは、もう一つあります。

みんな読んで!「好きッ!絵本とおもちゃの日々」

「好きッ!絵本とおもちゃの日々」が大好きッ!

相沢康夫著「好きッ!絵本とおもちゃの日々」。

あら、3回も書いてしまった・・・。この本が好きで好きで。

これを読んで、それで一つづつ揃えていったのです。

この漫画集に収められた掌編の作品たちは、すべて売ることを目的に描かれている。つまり一冊まるまるコマーシャルなのである。・・・・

・・・・一個でも多く売ることは、一人でも多くの子どもや大人が幸せになることと私は信じている。それほど、私は自分が売っている物に自信があるし、好きッ!なのだ。・・・

                       「好きッ!絵本とおもちゃの日々」のまえがきより

相沢康夫さんは、この本で紹介しているヨーロッパの木のおもちゃが、知育玩具という「即効性」を求めるおもちゃに分類されることなく、「本当に良いおもちゃ」として選ばれ、子供たちに「のびやか」に遊んでもらいたいと書いています。

その気持ちの共感した私は、素直に従いました。おもちゃでなく本も。購入した絵本は、今でも手元においてあります。

子どもに絵本を読んであげる、この空気が好き

紹介されていた絵本で今も好きなもの。ほんの一部ですが、紹介します。

  • 「こどものとも 復刻版」計100冊(2セット。その後もう1セット追加されているようですね。とは言え、復刻版ですから、いつも手に入るというわけではないでしょうが。)毎日毎日3冊読んでいました。
  • 長新太「へんてこ へんてこ」「かえるのひこうせん」 大好きです。もしかしたら暗記できているかも。
  • 「かいじゅうたちのいるところ」絵だけで文字のないページのところで、「ズンタッタ・・・・♪」歌を歌ってたんです、私。子どもが大きくなって、ふと読み返したとき、そのページに文字がないことにびっくり。自分で作ってたんだ、想像だったんだあの歌・・・。
  • 「やまのかいしゃ」 こういう絵本、紹介されてなければ買わないでしょう?だって、主人公会社員ですよ。絵本の表紙も。気の抜けた感じ、すてきです。

今これを書いていて、ちょっと読み返してみました。それで、改めて思いました。私は、子育て初心者で、最初「好きッ!絵本とおもちゃの日々」を参考にして本をそろえたんだ・・・って。

紹介されていた「こどものとも」ですけど、私は実際に「こどものとも」で育っていて(ぼろぼろの「こどものとも」がいつも家のあちこちにある感じ)、なんとなくそれを紹介する人の気持ちに共感できてしまうというか、そんなこともあります。

ちなみに、私、国語国文学科卒なんですけど・・・。大学で教わったことも役に立っているのかもしれないけれど、相沢さんの本で教わったことも大きかったな・・・。とあらためて感じます。

ネフの積み木 いろんな子どもたちが遊んできました。でもパーツが全部そろっているし壊れてもいません。

おもちゃが好き!

紹介されていたおもちゃで大好きなもの、これまたほんの、ほんの一部。

  • ネフ社「キュービックス」「セラ」「ダイヤモンド」「アングーラ」「キーナーモザイク」「スピール」そして「クアドリゴ」などなど。理屈ではありません。今でも見ているだけで心が躍ります。

ネフ クアドリゴ 大きい積み木です。アングーラここにもある・・・

 

  • ネフ社「VIVO」「Arena」なんと相沢さんの作品です。おもちゃ作家さんになったんですね。
  • ヴァルター社「プラス10」これ子どもに人気なんですよ。無条件に気になり、好きになるおもちゃのようです。家具の隙間にパーツが入ってしまったりして、なくなってしまった・・・と思ったことも数知れず。それなのに、50コの全パーツ、今でも揃っています。何回も引っ越しをしているのに。

息子もすでに何年も前に成人し、姪や甥が遊んでいたのですが、その子たちも大きくなってしまって、この本を開くこともなくなっていました。今回久しぶりに本を開きました。

あれっ?相沢さんのサイン本

相沢康夫さんのサイン入り本です。これ。この本は「百町森」に注文したのかな・・・と言うか、当時、ニキティキが輸入したおもちゃを「子どもの本とおもちゃ 百町森」から買っていたんだ・・・。(通販で)そんなことも忘れていました。「百町森」は静岡県にあり、相沢康夫さんはスタッフのお1人です。

木のおもちゃ、ウォルドルフ人形など、今も我が家のあちこちに顔を出しています。

さて、息子は天才になったかどうか・・・?天才ではないけれど、いろいろと感じ、考えられる子はなったかもしれません。息子はまだまだ学生の身。独り立ちして、どう活躍してくれるか、それを見ないとわかりませんよね。

でも、それよりも、このおもちゃのおかげでいろんな子ども達が幸せな時間を過ごしていたことは確かです。それだけで十分です。

◁ 前を読む  続きを読む ▷

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。