テレ朝「人生の楽園」田舎でも人気。就農のきっかけになる?

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りんご

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毎週土曜 18時00分に放送される、テレビ朝日「人生の楽園」。単身赴任中の夫が毎週楽しんで見ている番組です。農家の我が家は、就農は夢でもなんでもなく、現実。わかっているのかな・・・夫。

ご近所の人から、現実を知らないなら農業を始めてから3年持つかな・・・と。

毎週土曜 18時00分に放送される、テレビ朝日「人生の楽園」。単身赴任中の夫が毎週楽しんで見ている番組です。

番組のホームページの番組概要にこう書いてあります。

憧れの田舎へのIターン
愛する故郷へのUターン
50歳を過ぎてからの新たな挑戦…。
“自分にとっての人生の楽園”を見つけ、
充実した第二の人生を歩む人たちの暮らしぶりを
美しい風景や美味しい食べ物などと共に紹介します。

テレビ朝日「人生の楽園」(http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/)より

年齢的にもぴったりで、見るたびに夫はもう会社を辞めて農業の生活に入りたくて入りたくうずうずしています。

サラリーマン家庭で育った夫

夫は農家の生まれではありません。大企業に勤める父親と専業主婦の母親に育てられました。転勤族のサラリーマン家庭です。海外での生活経験もあります。日本の田舎の農家の生活を知らずに育っています。

農家の娘である私と結婚後、農業をなんとなく経験するようになりました。

都会でサラリーマンを続けており、今は単身赴任中ですので、たまに農業をやる、というちょっとおいしい身分です。

稲の苗代づくりを手伝ったり、りんごの収穫をしたり、稲刈りや脱穀の手伝いなど、比較的簡単にできそうなことを頼まれるのでとても楽しそうに農業を手伝ってくれます。

山に行って、チェーンソーで雑木を切り出したこともあります。力のない私は、さすがにチェーンソーまでは扱えません。夫は随分扱いが上手になりました。

地区の会にも家族の代表として出席してもらっていますので、隣近所の人とも親しくなりました。

「引退したら、農業をやりたい。今から楽しみ。」と能天気に言う夫。

それを聞いた近所の人が、「ここに住み続けて農家を継ぐ場合は、1年でやめたくなるけど、あなたの場合は、まあ3年だね。」

言われた夫は、「そんなことはないでしょう・・・?」と苦笑い。

ここで農業をずっと見ている人は、いろいろ知っていて嫌になるのが早いし、諦めも早い。知らない人は、何もかも新鮮に見える上に、とりあえず最初は頑張ろうとするからもう少し長くやっていられるかも、ということらしいです。

「人生の楽園」は田舎暮らしだからと言ってできるとは限らない

とは言え、実は、すでに田舎に住んでいる人にとっても「人生の楽園」は憧れの場合があります。田舎に住んでいる人=農家ではありません。土地の取得は、簡単ではありません。農地がないけれども農業をしたい人は、農地ををどう手に入れるか、そこからです。

ですから、農家を継ぐという立場の夫は、「人生の楽園」がやれていいね、とこちらの人にも言われたそうです。

それで初めて気付きました。夫「農地を持っていないウチって案外多い?」

私「そうだよ。たまたま我が家はずーーっと昔、江戸時代半ばにはここで農業をやっているはずだから(我が家の古い墓石に「元禄」と読み取れるので、勝手に推測。)、何としても守るという感じで農地を維持しているけど、売ってしまった人もいるし、もともと別の職業で農地が必要ない人とか、土地の相続がなかった人もいるし。」

近年も、国道建設のため、大規模な土地買収が行われ、田んぼが道路へと変わっていきます。田んぼの真ん中をどーんと切り抜いていく感じなので、完成した時には、風景も随分と変わってしまうことでしょう。

考えてみれば、ここ20年ぐらいの間にもずいぶん風景は変わりました。買い物は農協や近くの小さな個人商店で、という感じだったのに、車で5分以内のところに、農協が店舗を大型化して作り直し、ドラッグストアも出店してきました。コンビニもいつの間にやら複数あり、医院もいくつか増え、動物病院まであります。

国道ができる前に、街ができつつあります。これって何かを期待してのこと?

そうそう農協は、直売スペースも設けているので、手続きをすれば、野菜や果物、花・植木などの商品を置くことができます。農業のかたわら、趣味で育てているようなものも出ており、種類が豊富で見るだけで楽しむことができます。お客さんの様子を見ていると、入店したら、まずそちらのコーナーを回って、それから野菜売り場、という感じです。何と言っても、お値段が安いです。農家にしても、余ったものが現金化できるのでありがたいことなのでしょう。

夫は前向き、妻は後ろ向き。でも「人生の楽園」かもしれないという期待

正直に言って、妻の私は小さいころから跡継ぎということを刷り込まれているので、多分ここに戻ってきたのもそれが強烈にあったからで、農業に希望を抱いているわけではありません。かなり後ろ向きです。それでも、近年私が農業に割く時間は年々多くなっており、それは両親ができないところを補っていくと自然にそうなったからです。

そんな後ろ向きの私のそばに前向きの夫がいるのは、時には救いになります。やりたい人がいるのだから私もやらろう・・・。さて、今日は今から両親を畑に連れていきます。両親が、あんな苦労な作業をけんかしながらも、やめようとしないところをみると、もしかしたら「人生の楽園」を地で行っているような気もします。それにしても、頑張りすぎでしょ。

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