毎日ブロッコリー。農家はいつも採れた野菜を美味しいと思える?

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ブロッコリー

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 ここのところ、毎日ブロッコリーです。食べないと花が咲いてしまいます。昨日も、その前もブロッコリー。
農家は、自分の家で採れた野菜をいつも美味しいと思って食べているのでしょうか?自分で育てた野菜。安心安全、でも毎日同じ。スーパーで見る、ほんの少しのパッケージ。贅沢言わないで・・・?そういうの食べたい・・・

好きでも、農家でも作れない野菜や果物がある

好きなんだけど、簡単には食べられない野菜や果物は何ですか?

フルーツトマト、安納いも、シャインマスカット、さくらんぼ。大好きというより憧れの食べ物たち。土地柄や、育てにくさのせいで農家であっても簡単には作れないから、口に入らない。高級品種で高価で、美味しい。

けれども、農家である我が家。
農作物は作るもの。 買うものではありません!

近所のスーパーで美味しいそうな野菜や果物を見かけても

車で数分のスーパーで、それほど高価でなくても、おいしいそうな野菜がた~くさん売っています。

金額が高くて我慢するわけではありません。お金がないわけではないのですが・・・
田んぼや畑で別のものが収穫期を迎えていたら、それを食べるのです。
食べなければ、腐ってしまう。もったいない!食べきれないので。
だから、本当はキャベツがほしいけど、今は収穫時期ではない、という時には、別の青菜で代用するのです。家庭菜園をやっている人は、その気持ちわかってもらえますよね。

作物には、適した気候土地柄があって、これを作りたいからと言って作れるものではない

子供のころから憧れているものがあります。さくらんぼ!!

ご近所の畑を見ていると、さくらんぼの実がついている家があります。おそらくこの地でさくらんぼを出荷しているお宅はまずないので、適した土地柄とは言えないのは事実だと思います。ハウス栽培はありますけど。巨大ハウスにサクランボの木が入っているのです。出荷用というより、観光用ですね。

車で何十分か走らせると、さくらんぼ農家を見かけます。

そういうあまり適さない土地柄でも、家庭用さくらんぼを上手に作っているお宅もあります。

我が家は、子供の時から失敗続き。どんなやり方をしても実が上手に付かない。実が付いたとしても、まずい。品種の違うものを何本か植えたり、受粉を考えたり・・・。所詮は素人としてやるからダメなのだと思います。

プロはやり方が違いますから。それは、りんごとぶどう(巨峰)とお米をずっと栽培してきているのを見ていて思います。売れる商品にするために、きちんと考えられた一つ一つのことを、指導を受けながら丁寧に丁寧に行っていく。その気が遠くなりそうな細かい作業の数々!

適当に作って、良いものが作れるわけがなかったのです。それでも、たまたまその作物に適した条件があれば、なんとかなってしまう場合もあるのです。

そういうことで、家では手に入らないさくらんぼ。でも、買ってもらえないさくらんぼ。

こうしたことが、頻繁に起こります。

ただし、親とは家が違うので、今はないしょで買いたいものを買ってしまうこともあります。あくまでないしょです。巨峰の収穫期に、ウチでは作っていない、同じぶどうで高価なシャインマスカットを買って食べるというのは気が引けます。

収穫期には、毎日トマト、毎日キュウリ、毎日毎日・・・

農家の大変なところは、収穫時期(特に夏)は毎日毎日どんどん完熟を迎える野菜を食べる必要があるということです。収穫しても収穫しても、次から次へと熟します。
不思議なことに、我が家のじいさんばあさんには、苗を買うときに、今近くにいる家族は私たち3人だけということを忘れているふしがあります。トマトだけで、苗20ポットは買います。夫や息子は、別のところで暮らしているわけですから、たったの3人で、いったいどれだけ食べるつもりなんでしょう。
他の親戚に送るという考えかもしれませんが、果物と違って、野菜はそれほど持ちません。完熟してしまったら、すぐ食べなくては。
トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、モロヘイヤ、枝豆などなど。
「おいしい野菜を食べられていいねえ。」たまに来る親戚のおばさんはそう言います。・・・・・「はい」
でも、例えば、毎日トマトが10コ、キュウリ10本、ナス10コ、ピーマン10コ。さて、どうします?捨てるのはもったいないし・・・
じいさんばあさんは、ゆでたり焼いたりしたとき、私の分も作ってくれます。でも、でもですよ。同時に、そのまんまのものも、かごに入れてくれるのです。いつ食べる?私。
そんな時、スーパーで見る、我が家では作っていない野菜や果物。メロンからは、芳香が漂ってきます。そのおいしそうなこと!好きなフルーツは?と問われると迷わず答えます。「さくらんぼとメロンとシャインマスカット!」
今年も苗をどれだけ買うのやら。植え付けの季節がまたやってきます。ホームセンターや苗屋さんに何度も足を運びます。
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