農家のお仕事4月スタート。まずは種や苗を山ほど買います

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苗を購入

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4月は農業がスタートする季節です。

我が家も、まさに4月1日、じいさんばあさん、つまり両親を連れて、農業に必要な物資、例えば種や消毒剤、そして土を作るための肥料を買いに行きました。

じいさんやる気満々・・・1年半前は要介護4だったのに

やる気満々なじいさんは、1か月ほど前まで運転免許を持っていたのですが、病気の影響で足が十分に動かなくなってしまったため、返納しました。要介護4の判定時は、下半身がほとんど動かなかったので、運転は無理という判断は、病院に入院しているときからしていたようです。今は、何とか歩けるのですが、マニュアル運転しかできないじいさんがクラッチを踏み込むことは現実的にはできないことなので、本人も納得しました。
ですから運転は私ということに。

場所は、JA。農協です。
買ったものは、りんごとぶどうの殺菌剤などの農薬。
じいさんとばあさんは、すでにアラナイン(90歳近く)!
規模は縮小して、ほぼ趣味だけの農業にしたはずでした・・・。去年、じいさんが、体を壊して(本当に壊れて、一時全く歩けなかった)農業はもうあきらめると言うことにしたはずでした。
でも、果樹って、いきなりやめるわけにはいかないのです。 放っておくなら、木を切り倒さなければならなりません。
それでも、昨年は、りんごの消毒をはじめとする果樹維持のための仕事をなんとかこなしました。
野菜は、母がなんとかいつも通りにやっていました。

要介護4だったじいさんが今や要介護2.一番元気です。

農業が続けられない事実を受け入れられなかった父は、病院を退院した当時、要介護4という重い判定が出ていたにもかかわらず、実際本当に下半身麻痺に近い状態だったのに、少しずつ少しずつ体の動かせる部分を増やしました。医師や介護関係者の大反対は無視でした。他の家族は、平謝りです。

もうここから先はどうなるか・・・。この性格、本人を止めることはができないですよね。それなら、どうなるかは、運命です。という医師の言葉を動いていいと解釈した父はさらに動き出しました。
もちろん、もし脊髄損傷が広がったら、首から上しか動かなくなるということを理解した上でです。そうなったとしても、友達はもう死んでしまったし、寿命は迫っているのだから、今好きなことをするという開き直り。
人間、性格は一生変わりません。昔から父はそういう人でした。母と一緒にため息~
そうしたら、そういう性格も役立つことがあるらしく、杖をついて歩けるようになったのです。少しの距離なら無くても歩きます。
でも、言っておきますが、これは医者からは禁止されていることです。そんなことをしてはいけないのです。
MRIやレントゲンからの映像からの判断でもこれは奇跡としか言えません。
そもそも父は、前立腺ガンがすでに骨転移していて、そのせいで脊髄が侵され、それで歩けなくなったのです。正確に言うと脊髄だけではありません。骨盤とかいろいろなところへの転移です。ステージでいうところの一番重いステージです。
そんなガンが治ってしまうことはあり得ないのです。しかも今回の問題はガンが大きくなるとかそういうことではありません。もうすでに、脊髄がスカスカ状態のはずなのです。だから、絶対に転倒しないでくださいと言われています。・・・なのに軽い転倒はしてしまうのです。(ふかふかの畑の上ですけど)
MRI画像を医者、家族、全員で確認したので、体のあちこちがもうダメというのは間違いありません。
それなのに、なぜ動けるようになったのか?我慢できないほどではないけれども、痛みもあるのに。ただ、痛みについては、痛み止めをいただいているようですが。
高齢のため、抗ガン剤や手術は不可能、やってもその後の経過が良い方に向かう可能性は極めて低い。
そういう判断でした。
だから、退院をしたのです。退院当時は、まだまだ体も調子が悪くふらふらしていたのですが、家に帰ってきたとたん超我がままに。自分が動きたいんだからいいだろうと、忠告は無視しています。
今は、ホルモン注射でガンを大きくしないようにし、骨を固くする注射をしてもらっています。要介護2です。ホルモン注射がいつまで効いていてくれるのかはわかりません。

余命?

50代の友人が、父より遅いガン宣告だったにもかかわらず、先日亡くなりました。それを思うと、年を取ってからガンになるのは、もともとの寿命(ほかの部分がダメになる)とガンが命を奪うのとでどちらが先かわからないとつくづく感じます。
突然、体の自由が利かなくなって病院に運んだ1年半前、急性期を超えたあたりで、医師に言われました。多分これで、余命2~3か月というのはないです。2年かもしれないし、5年かもしれないし・・・
農業のスタートに合わせ、父が一番元気です。
畑や田んぼをどう良くしていくか、頭はそのことでいっぱいです。
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