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本棚は、とりあえずの本置き場にすぎませんでした。問題は、その本棚が家のあちこちにあり、いつのまにやらマンガだけで4千冊越え、その他の本がやはり同じくらいあるということ。本をスッキリさせなければ、美部屋への道は開けない・・・
なぜこんなにも本を読むようになったのでしょう
両親が本好きということもなく(母は、時々、父があまりに本から知識を入れずに農業をすることに対して愚痴を言っています。)、それでもなんとなく小さいころから本を買うお金だけはケチられることがなく、いつも本があっちにもこっちにも置いてあるというような感じの中で生活をしてきました。
遺伝的なところを探ってみると、どうやら本好きな遺伝子は持っているらしいことはわかります。両親が読まないのに、突然変異ということではないと思います。文芸に興味のある人が血縁者にちらほらと存在していますし、戦前までの和とじ本(和紙の本)も土蔵の中からいっぱい出てきていますから、同じような遺伝を持つ誰かは本好きだったはず。
多分、父はその様子を見ていたのです。自分は、本を読むのが嫌い。でも、読む人たち、しかも勉強もできる人たちを見ていたから、子どもは本を読む人にしたかった、多分そんなところでしょう。
ただし、私は、父に本を読んでもらったことはありません。母は、本当は師範学校を出て教員になるはずだった人ですから、勉強はそれなりにできる人だったのでしょう。ただし、母は、戦争前後のどさくさで、その夢がかなうことはありませんでした。
両親とも、兼業農家で、休む暇もなく働く人でしたので、正直、ゆっくり本を読む時間はなかったと思います。母は、その上、本が嫌いというより、裁縫をすることが楽しくて、冬の少し時間ができる期間は、すべて裁縫に費やしていました。
そして本があふれる
国語国文学科に入学した位ですから、高校までかなり本を読んでいたのは事実です。
そして、一人暮らしをしてからも、部屋が狭いのに、狭いことを理由に本を買い控えるということはありませんでした。
なぜか?土蔵があるのです。実家には。増えたら実家に送ればいいので、買い控えたり、手放すという発想は生まれません。30年あまりも、読まなくなったら土蔵へを繰り返していました。
(恐ろしいことに、今、我が家はその土蔵の隣に家を建てて住んでいます。見て見ぬふりをしていますが、古い段ボールの山は、その時の本に違いない・・・。)
本を保管しておくのをやめる!
数年前から意識が変わってしまったんですよね。保管しておいても読まない!
段ボールを開いてもう1回読むなんてありえない!第一、昔の文庫本の文字は小さいし、シミはあちこちにできてしまっているし。そうでなくても、古本特有のにおいは嫌い。
家の中にあっても、本棚で数年眠っている本を手に取ることさえない、という事実を受け止めようかな・・・と。
古本屋へ持っていく
読まない本を古本屋へ持っていくことから始まりました。ミカン箱10箱分。
ずっと前に図書館の整理について学んだことがあって、人が来る図書館にするには、古くなった本を捨てることだ、ということだけは頭に残っていました。背表紙が日焼けしてしまって読みにくかったり、ほこりがかぶっていて本の上にほこりがかぶっている状態だと、だれも本を借りないのだとか。
5年間置きっぱなしで読んでいないものは処分、と決意しました。 重いと運べないので、みかん箱に入れていきました。それが10箱。重い・・・
家から一番近い、それだけの理由でブックオフへ持って行きました。300冊位出しました。古いものが多かったので、5,000円にもなりませんでした。値段が表示されているレシートを見ると、ほとんど10円とかなのですが、思わぬ本に300円という高値がついて、あとで調べたら、絶版本で、アマゾンで2000円という値段が付いていました。ちょっともったいないことをしたと思ったけど、目的は部屋をすっきりすること。目的を間違えると前進できません。自分で売るのも手間なので仕方ありません。
これでスッキリ、と言いたいところですが、まだまだ焼け石に水。
土蔵の中の、過去の遺物にはまだ手を付けません
今回の本は、家の中にあったものだけです。土蔵に送り込んでいる本には手を付けていません。これで安定しているものにあえて手をつけなければならないのか・・・?近い将来には、当然そちらにも手を付けますが、とりあえず放っておきます。
さて、本棚、すっきりしたでしょうか?う~ん・・・・この「う~ん」、文字で書くと、数秒なのですが、実際には何時間も見ては、唸っているわけです。
何か違う。あっちでも見たし、こっちでも見たし。あれっ?かぶっている本がある・・・
ジャンル別に集めないと、スッキリ本棚にはならないことに気が付きました。ダメですね。このままでは。グループを作って、仲間集めをしようと思います